駆ける東城りお 追う伊達朱里紗 2022年を締めくくる戦いは 後半戦開始を告げる狼煙となる【Mリーグ2022-23観戦記10/27】担当記者:後藤哲冶

駆ける東城りお
追う伊達朱里紗
2022年を締めくくる戦いは
後半戦開始を告げる
狼煙となる

文・後藤哲冶【金曜担当ライター】2022年12月23日

12月23日 第2試合

東家 鈴木たろう(赤阪ドリブンズ)
南家 勝又健志 (EX風林火山
西家 東城りお (セガサミーフェニックス
北家 伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘俱楽部)

Mリーグ年内最終戦となった今日の第2試合。
同時にこの試合はレギュラーシーズンの折り返し、ちょうど後半戦開始の1戦目という2つの節目が重なった。

とはいえ、レギュラーシーズンの1試合であることには変わりないし、この試合の結果如何で何かが劇的に変わるわけでもないのだが。
少しでも気持ちの良い状態で年を終えたいと思うのは、皆同じなのではないだろうか。

東1局、開局の狼煙は伊達から。

三色とはならずとも【1ソウ】引きはピンズの三面張が残る絶好のテンパイ。
迷わずリーチを敢行。

これをリャンメンテンパイへと変わってリーチへ向かった勝又の宣言牌を捉える。
裏も2枚乗せて8000点の先制パンチ。

東2局も激しいぶつかりあいへ。

まずは東城。リャンカンが先に埋まっての【3マン】【6マン】待ちリーチは満貫からだ。

追い付いたのは伊達。
イーペーコーを完成させてこちらも満貫のテンパイ。
トップ目からでも迷わない。力強くリーチ宣言。

最後尾から親番の勝又が追い付いた。
親でドラ1のリャンメンテンパイであれば追いかける理由には十分。
この激しい叩きあいを制したのは―

東城だった。
2000、4000にリーチ棒2本おまけがついてこれで東城がトップ目へ。

そして東3局
親番を迎えた東城に凄まじい手牌が入る。

7巡目にしてメンタンピン高目三色赤赤。
まさにメリークリスマス! (?)

「安目か~」なんて東城は思わないだろうか。
安目の【6ソウ】であっても6000オールは大きすぎる加点。これで一気に点数は5万点を超えた。

続く東3局1本場、この局は勝又の技が光る。

6巡目に伊達からのリーチが入り、それに対し親番の東城が押している。
このままいけば、仕掛けが入っていないのでハイテイのツモ番はリーチ者の伊達だ。

【3マン】【1ソウ】も通っている牌だったが、勝又が選んだのは【7ピン】

そしてこれに声がかかる。たろうのポン。

実はこの直前、リーチ者の伊達から切られた【7ピン】に、たろうの手が止まっていた。
当時は、ポンしてハイテイをずらしても、ツモ番自体はリーチ者の伊達に行くこともあって、たろうはこれをスルー。
しかし勝又から出る【7ピン】は話が別。これはリーチ者伊達のハイテイを消すと同時に、ツモ番も1回分潰すことができる。

こうした両者の思惑があって、たろうの【7ピン】ポンへと至った。

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