こんな思いさせるなら
はじめから優しくなんてしないでよ！
園田賢、今宵も芸術的なマクラーレン
文・ZERO / 沖中祐也【火曜担当ライター】2023年2月14日
などと言っている余裕はない。
６位以上を目指すフェニックスとドリブンズは、チームの中でも好調なメンバーを送り出してきた。
第1試合
東家：二階堂瑠美（EX風林火山）
南家：仲林圭（U-NEXT Pirates）
西家：園田賢（赤坂ドリブンズ）
北家：東城りお（セガサミーフェニックス）
期待を背負った２人が抜け出す
そのうちの1人が
「登板する予定はなかった」
という東城りおである。
見る度に6000オールをアガっている気がするのは決して私だけではないはずだ。
+220.7ptとチームで唯一のプラスポイントを叩き出している上に、目下連勝中と絶好調。
勢いとか流れとか風とかは非科学的だが、同じ配牌でも好調者と不調者とでは感じ方が変わってくるのも事実。監督が急遽予定を変更してでも起用したくなる何かが東城にあったのだろう。
東１局、東城が監督の抜擢にいきなり応える。
自風の
をスルーしたところで第一ツモが
。
ここから
を切り出しホンイツを色濃く残すと、ソウズの山を掘り当てザクザクとソウズをかき集めていく。
が鳴けた上に２軒リーチをかいくぐってアガり、・ホンイツ・赤の8000。
またしても東城を中心に世界は回っていくのか… その雰囲気を打破したのがもう１人の絶好調、園田である。
+182.6ptで３連勝中、東城と同様にチームの期待を背負って出てきた園田は、流局を挟んだ東３局に親が回ってくるも…
上家と下家に仕掛けられた上に自分の手牌が
の三度受けともとれる重たい形。
もも危険であり、この時点で園田の心情としては
表情を見ての通りほとんどアガれる感触がなかったという。
ところがなんということでしょう
→→とツモってリーチ・ツモ・ピンフ・ドラ・赤の4000は4100オールを決めたのだ。
こうしてチームの期待に応え、東城と園田が抜け出す展開でこの半荘は始まった。
Mリーグのトレンドは確実に変わった
私は５年間、ほぼ欠かさずMリーグを見てきた。その中でトレンドが変わったな… と実感したのがこの局である。
結果自体はなんてことない。
まずは連荘を目指す園田がこの
をポン。
のバック（後付け）であり、仲林からそのが鳴けて…
500は700オールのアガリ。
この局がどうしたんだって話だけど、もし１年目のメンバーだったらこのは鳴けなかったのではないか。
仲林視点でを切った場面を見てみよう。
園田の仕掛けはマンズのホンイツはなさそうで、トイトイか役牌である可能性が高い。そこで場を見てみると、役牌だったら１枚切れている
でなければである可能性が非常に高い。
はトイトイだったとしても最も危険な牌とも言える。
１年目のメンバーだったらこのは絶対鳴けなかったはずだ。
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