さらに場は熱を帯びる。堂岐と1000点差の3着目にいた内川が、カン
待ちでリーチをかける。こちらも3着キープ、あるいは2着浮上を見据えて真っ向からぶつかる。
2副露を入れた中で飛んできた2軒リーチ。いよいよ万事休すか。そんな中で堂岐が持ってきた牌は、
だった。
なんとかイーシャンテンを保っていた小林にとって、和了のためにペン
は是が非でもほしい牌。ただ、その対価として出て行くのは
だ。レギュラーシーズン最終盤、追い込まれたこの状況で、小林はどのような決断を下すのか。
小林が少し間をおいて絞り出したのは、「チー」の発声だった。いつものように丁寧な所作で
を鳴き、
を河に並べた。「ロン」の声はかからない。リーチをかいくぐってたどり着いたカン
待ちのテンパイ。この時点で山に残り2枚と、最も少なかった。本人も、不利なめくり合いになることは十分に承知していただろう。だが、このような戦いに勝たないことには希望はつながらない。
勝負は一瞬で決した。
直後に内川が振り下ろしたのは、なんと
。
内川から3900の和了で2着を死守。追い込まれた極限状態で光ったのは、小林の泥臭い鳴き仕掛けだった。
この日手にした4つの和了は、いずれも満貫以下の中打点。普段とは違うバランスに傾きつつも、どこか小林のアイデンティティがにじみ出るような2着となった。本人も「2着で喜んでいる場合ではない」と語ったように、道のりはまだまだ遠いが、その目はまだ死んでいない。
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虫かご
鹿児島県出身、東京都在住の25歳。本業である新聞記者の傍ら、ライター業に励む。noteも不定期で更新中。好きな麻雀プロは堀慎吾選手。行きつけの雀荘は浅草橋・新時代。
X:@mushikagokun
























