▲お話をうかがった伊豫田さんと永峰さん
一方、弱小の大学もいる。麻雀が強い弱いではなく規模が小さいのだ。
そんな中、東京外大は特殊だ。
外大1年の鈴木さんが大学に入学して1ヶ月。大学に麻雀サークルがないので自分で作ろうと行動を起こした。まずはSNSで募集。10人集まった。いかにも現代らしい広がり方だ。そこから部員の友達とかも集まり30人規模となる。
その中に4年の駒林さんもいた。
麻雀をやりたいという潜在人数は、かなりいるのだ。
ただいきなり1人で雀荘にいくのは勇気がいる。
かといって麻雀ができる4人を集めるのも難しい。
そんなとき「大学サークル」というのは絶好の場だ。今はネットで麻雀を覚えた人が多くなってきたが、その前は大学で覚えたという人がとても多かった。
今と昔のいいところが合わさって、東京外大の麻雀サークルは生まれた。
そして東京外大は男女比が3:7で女性が多い。サークルにも女性が多い。
取材に行った日は女性がいなかったが、今後母校を引っ張る女子プレイヤーが生まれるかもしれない。
▲東京外大の鈴木さんと駒林さん
まだ始まったばかりのMURS、そして大学リーグ戦。
これが発展すれば、麻雀界の新たな熱源が生まれる。
MURS出身のプロが出たら、面白い。
そして個人的に、MURSに賭ける大学生が出てきら、と思う。
麻雀最強戦で、アマチュア予選からひょっこり出てきた30代のサラリーマン。でも彼は「MURS最強の雀士」と呼ばれた、伝説の存在だった……かっこいいじゃないか。
そのためには10年20年の時間が必要だろう。
そのためにも大学現役生、卒業生ともに、MURSを育ててほしいと思う。
なによりこのMURSという「苗木」を植える「土地」を善意で提供している麻雀ZOO、そしてそれを実現した鈴木さんの功績も大きい。 MURSは今後、関西にも作る計画があるそうなので、そちらも注目していきたい。
学生麻雀機構MURS Twitter⇒ https://twitter.com/mahjongMURS
【今回会場となった麻雀店】
麻雀ZOO池袋東口本店は、平日は完全分煙をされている。取材に行ったときも煙草のにおいはまったくしなかった。麻雀卓も全自動のアルティマ。そしてなにより場代も低価格なので、女性4人でセットをして、リアルに牌を触って麻雀に慣れるにはいい場所だ。
▲麻雀ZOO池袋東口本店の久保田店長
花崎圭司(はなさきけいじ)
放送作家・小説家・シナリオライター。映画化になった二階堂亜樹の半生を描いた漫画「aki」(竹書房刊)の脚本を担当。
麻雀ZOO池袋東口本店
公式WEBサイト⇒ http://www.mj-zoo.jp/shop/ikebukuro.html
公式Twitter⇒ https://twitter.com/share_zoo