
この一連の手順。楽屋で見守っていたチームメイトのたろうや園田はすこし疑問を持ったようだ。ドリブンズおなじみの楽屋配信では、この一局を振り返る三人の姿があった。
「手順ちょっと微妙だったんじゃない?」とたろう。分かれ道となったこの場面、たろうと園田も打に一票を投じた。

忍田プロが言及した三色の可能性が残ることはもちろん、園田は「瞬間的な受け入れ枚数の多さ」を説いた。
浅見の打は、
と
のターツが解消できたときに、ピンズ待ちによる和了の確率を上げようとした一打。対して園田はこの一打について、
や
のポン、もしくは暗刻になる可能性を消すデメリットが大きいと分析した。
このように、日本のトッププロが集まるMリーグでも、その戦術や打牌の好みは十人十色だ。誰一人として同じ趣向の打ち手はいない。それぞれがそれぞれの「正解」を求めて、時に己を貫き、時に大胆にスタイルチェンジしながら、絶妙なバランスのなかで戦い抜いているのだ。この無限大に広がる可能性が、麻雀の面白さでもある。
心強い仲間とともに
親番で確実に和了をものにし、頭一つ抜けた中で迎えたオーラス南4局。本田が大介から1000点をアガり、2着をキープした。

今季2戦目にして早くもトップを手にした浅見。試合後のインタビューでは、先日発表された園田の結婚を、本人に代わり報告した。
「結婚しました園田賢!」
なお、2戦目は園田が出場予定で、本人が報告する場は用意されていた模様だ。浅見はたろうが登板すると思い込んでいたらしい。

大いに飛躍した昨季に続き、良い風向きをつかみつつある浅見。楽屋に帰ればとことん麻雀を語り合える仲間とともに、今シーズンも突き進む。
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虫かご
鹿児島県出身、東京都在住の25歳。本業である新聞記者の傍ら、ライター業に励む。noteも不定期で更新中。好きな麻雀プロは堀慎吾選手。行きつけの雀荘は浅草橋・新時代。
X:@mushikagokun