ミスターパーフェクト・
仲林圭を襲った惨劇
文・坪川義昭【金曜担当ライター】2025年10月3日
1戦目を終えて157.0pの二位に着けているU-NEXT Piratesからチームのエースであると同時に麻雀界を代表する大エースである仲林が登板となった。
もはや説明もいらないような最高峰のプレイヤーの登場に視聴者も釘付けである。



第2試合
東家:仲林圭(U-NEXT Pirates)
南家:浅井堂岐(セガサミーフェニックス)
西家:伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
北家:日向藍子(渋谷ABEMAS)
東2局

8巡目にを引き入れた日向が絶好のイーシャンテンになる。

1戦目で今季初トップを飾り、連投となった親番の堂岐も赤が2枚の勝負手だ。

更に南家の伊達も急所のを引いたならば、ぶつかり合いは避けられないだろう。


三者がもたついている間に北家の仲林が4枚目となったをチー。
手牌はそこそこまとまっていたが、これをスルーしていたらテンパイすら取れなくなってしまう。

やっとテンパイした日向が高目イッツーのリーチを放つ。
待ちも悪くなさそうだ。

すると同巡、伊達がヤミテンを入れる。
待ちは日向の現物であり、打点も満貫で申し分ない。


仲林もをチーして形式テンパイを入れた。
後は危険牌を掴まないことを願うのみである。


親番の堂岐はがドラの
と振り替わり、更に勝負手へと変化。
や
を押しているが、ノーテンということもあり一牌毎に少考を入れている。

逆にヤミテンを入れている伊達は間髪入れずに無筋のを叩き切った。

形式テンパイを入れていた仲林の手が止まる。
上家の日向からが切られたのだ。
これをチーすればを切ってツモ番をスキップできる。
その後、危険牌を掴んだとしてもを連打できるので、声をかけるだろうと思っていた。

スルーしてツモ山に手を伸ばす。
リーチに無筋を2発押している親の堂岐は、少考を含めてイーシャンテンが濃厚である。
ソーズを鳴いてしまうと手牌はマンズだけになってしまい、親に対応できなくなってしまうのだ。
実際、堂岐の受け入れはマンズだけであり、何が入ってもマンズ待ちになる。

しかし、手を伸ばした先にいたのは伊達が待ち望んだ。
仲林の目から5枚目の–
であり、止める選択肢も十分にあっただけに手痛い放銃となってしまった。
東3局1本場