U-NEXT Pirates
レギュラーシーズン +887.6pt 1位
セミファイナル +549.2pt 1位
ファイナル +555.1pt 優勝
©Mリーグ
(左から)鈴木優 瑞原明奈 小林剛 仲林圭 木下尚監督
小林剛 ▲195.0 30位/36人
「今年は個人的には本当に成績が悪かったんですけど、チームの3人のおかげで勝てたなという感じですね。ただ、麻雀なので全員がうまくいくことってなかなかないので、こうやって誰かが勝ってくれてトータルで勝つ、しかも結果的には圧倒的に勝つことができたので、個人成績以外は満足しています。
偶然の部分が一番大きいんですけど、130ゲームで1300ぐらい勝つのは、麻雀というゲームではそんなによく起こることではないので、絶対に良い偶然がすごく働いているんですよね。ただ、その良い偶然が起こりやすいように一生懸命普段から麻雀を勉強して知恵を絞って打牌をしているので、それが報われやすい打牌をチームとしては結構できたのかなと思います。
1年目に僕と朝倉(康心)、石橋(伸洋)の3人が指名されて、2年目に瑞原さんが入って、ずっと4人で麻雀を勉強してきたつもりだったんですね。瑞原・小林があの2人から教わったことはたくさんあって、そのおかげで強くなったと思っています。彼ら2人への感謝は伝わりますし、代わりに入った2人からもまた新しいものをいろいろ吸収できて、結構びっくりするようなこともあり、そのおかげで今の4人ができたなと思っています。前の2人への感謝も忘れないし、今の4人もすごく大事だと思っています。
過去には連覇をしたチームもありませんし、3度目の優勝したチームも、2度の優勝をしたチームもありません。ウチだけですので、ウチが3度目の優勝をして、ぶっちぎってやりたいと思います。内容はあんまり圧倒的に勝たなくても、結果的に勝てればいいと思うんですが、3回目を勝てれば実績としては離れたものになるなと思いますので、3回目の優勝を目指して頑張りたいと思います」
瑞原明奈 +378.4 3位/36人
「(開幕前に『優勝する』と話していて)自分は予言者だったんだなと(笑)。もちろん、昨年1年間をこのチームで戦ってみて手応えを感じたことが、優勝するんじゃないかと思った一番の理由ではあったんですけれども、開幕前から『今年は優勝する気がするな』と、漠然と予感みたいなものがありました。私はあんまりそういうことを口にしないタイプなんですが、今年はずっと『優勝、優勝』と言い続けて、実際にそれが達成できて、とてもうれしいと思います。
前回優勝したときは、最終日が来た段階では『ちょっと無理かもしれないな』というぐらいの条件の中、1戦目2戦目で厳しい条件をクリアして、奇跡的な大逆転という感じだったことと、あとは自身初年度だったこと、そして自分のすごく大きなミスでチームを苦しめてしまったという気持ちもあったので、全部で合わさってとんでもない感情の嵐になっていました。でも今年は今週の月曜火曜で結構有利なポイント状況を築くことができて、緩やかに優勝が近づいてきた感じなので、やっぱり前回とは気持ちの荒ぶり方は違うかな、という感じではあります」。
(ポストシーズンで負けていたことについて)前回優勝のときも、ファイナルではプラスポイントで終えられていて、セミファイナルではずっと逆連対でした。セミファイナルの呪いはまだ解けていないです。セミファイナルで勝って初めて逆連対の呪いを打ち破ったと言えるのですが、今期も結局セミファイナルではダメなままだったので、来期こそはセミファイナルに勝ちたいです」
鈴木優 +437.7 1位/36人
「シーズンのはじめから『この4人でチーム優勝をしたい』という気持ちが強かったので、MVPを取ったときもそれはそれでもちろん喜びもあったんですけど、チームで優勝できて、やっとMVPも喜べるな、という感想です。
前期と今期で麻雀をそこまで大きく変えたわけではないですけど、麻雀というゲーム性でブレがあると言いますか、今期は前期と比べて恵まれたことが多く、実力以上の恵まれた展開が多かったからこそ、これだけのポイントを稼げたかなと思っています。
昨シーズンはセミファイナルの最終戦で何もさせてもらえない麻雀を打って、それは本当に苦痛な試合でした。夢にも出てくるくらい、そのときの悔しい思い出がたくさんあったんですけど、一つ優勝することができて、リベンジは果たせたかなと思っています」
仲林圭 +266.5 4位/36人
「優勝して、めちゃくちゃうれしいです。最後は自分が打ちましたが、優勝が決まった卓に自分が座っていただけで、優勝を決めたのはこの4人ですごいポイントを一気に積み重ねた今週の1週間です。僕が優勝を決めたというより、全員で決めたという感覚でしかないです。最終戦に僕が出ていた、というだけでした。
(両親について)うちの両親はすごく堅くて、麻雀があんまり好きじゃなかったんですね。『麻雀をやっているならうちの敷居をまたぐな』ぐらい堅い人間で、Mリーグができて麻雀プロの立場もできて、U-NEXTさんと選手契約をしていると伝えたら『息子がいっぱい頑張っているなら頑張って』という感じで応援してくれるようになりました。
とにかく、Mリーグというものと個人のタイトルは全然違うと感じます。個人のタイトルもうれしいんですけど、この4人、そして監督やチームの関係者のみなさん、クルーのみなさん、全員の思いを背負って麻雀を打ったというのは本当に違いました」
木下尚監督
「本当にうれしいです。ただ、うれしい思いがこみ上げてきたのはここ数十分とかで、それまではホッとした気持ちのほうが強かったですね。『圧倒的に勝つ』を掲げてレギュラーシーズンで800ポイント以上を積みながら、セミファイナルで一時EX風林火山に追いつかれるところまでいってしまい、僕としては『これで優勝を逃してしまったら、どうやったら勝てるんだ?』という思いがすごくあったので、ずっと胃をキリキリさせていましたが、今週で一気にポイントを積み上げることでだいぶ完全優勝を手繰り寄せた感じになりました。本当に、ホッとしている感じのほうが大きかったです。
完全優勝は今年達成しましたので、可能であれば来シーズン、完全優勝をもって3度目の優勝、そして史上初の連覇、これをこのメンバーで成し遂げたいと思っています」