岡田さんは苦しんでいるよね、純粋に麻雀を楽しめば成績を出せると思うけど【沢崎誠の「マムシの目」Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 1/22 第1試合(麻雀チャンネル2)】

KADOKAWAサクラナイツ「マムシ」沢崎誠

かつてのチームメート、岡田紗佳に伝えたいこととは。

■岡田紗佳と中田花奈、同じタイプの二人の違い

僕が思うに、岡田さんって、こんなにマイナスしている場合じゃないんだよ。力的にはもっとプラスの世界でやっていなきゃダメ。勉強方法が違うのかな?

僕はね、岡田さんとBEASTの中田さんは同じタイプだと思っているのよ。どういうタイプかというと、麻雀の運を持っている人。その点ではそっくりで、Mリーグでは抜けてあると思う。でも、二人ともずっと沈んでいたでしょ。今回中田さんは浮いているけど、なんで浮いているかというと、中田さんは周りからいろいろ言われていると思うんだけど、そういう勉強、指導とかで、自分に合わないものがなくなったんじゃない?だから、今は受け入れられるものが身近にきているんじゃないかな。それがいいふうにまわっていると思うのよ。

麻雀って上手な人とか強い人がいるけど、そういう人が教えれば強くなる、うまくなるかというと、ならないんだよ。全然別物だし、同じことをやって勝てるわけじゃないし、うまくなるわけじゃないから。うまくなるか強くなるかは、その打ち手が自分の中でレベルを上げるしかないわけよ。それは自分に合う方法で変わっていくしかない。それが中田さんの場合にはうまくいっている、という話だね。

今、中田さんは成績がプラス252だけど、本人にすればここにいることに自体が楽しいわけよ。麻雀が楽しくてしょうがない、というのがもともとの中田さんの麻雀のはずなんだよ。今は自分のスタイルに戻ったってことよね。それで本人が成長していくから良くなってきているんじゃないかと思う。数字は悪くなるかもしれないけど、麻雀自体が楽しくなっているということが、一番大事なことだよね。

■点数がある人間が逃げようなんて思っちゃいけない

今日は東1局で、オカピー(岡田紗佳)がカン【5マン】待ちでリーチしたのよ。それにHIRO柴田【赤5マン】を切って、それが12000になった。まあ、柴田君はこれを打つのはいいけど、だったら点数戻せって。これを戻せないんだったら打っちゃダメだって。僕が前回HIRO君のことを言ったときに、たしかマイナス100くらいだったと思うけど、今日はこれでマイナス200、そこで打つのが親リーチに向かって【赤5マン】を打つ麻雀ならちゃんと点数を戻さないとダメ、それができないなら放銃しちゃダメだって。それは言っておいてください。

そして今日のオカピーを見ていて思ったけど、12000をアガってから苦しんでいるよね。12000をアガって本来だったら楽しいはずなのに、なんでここから苦しくなるかというと、トップをずっと維持しようとしているわけよ。麻雀が小さいんだよね。僕に言わせれば、この12000は使ってもいいから叩きにいかないとダメなんだよ。叩きにいく道具だってこと。そういう思いがないから、見ていても「逃げよう、逃げよう」としているわけよ。だから役牌が一番右側にトイツで来ていて、出たら鳴こうというのが見える。

精神的な面で、点数がある人間が逃げようなんて思っちゃダメなんだよ。点数がある人間はない人間を潰そうと思わなきゃダメ。潰すにはどうしたらいいかというと、ロンでアガっていくんじゃなくて、ツモでアガっていかないといけない。それには打点が必要なんだよ。打点が必要ってことは、麻雀は鳴いていたらダメなんだよ。門前で手をつくって満貫、ハネ満とかアガっていかないと。そういう姿勢がない。アガって1局流せばトップが近づく、そういう麻雀に見えるわけよ。見ていて、点数を持っているけど苦しいんだな、というのが分かるよね。やっていて楽しくないだろうなと、僕は思うわけ。

ゲーム展開的には醍醐さんと満貫圏内くらいで競っていたけど、醍醐さんは東場の内に「ほっときゃ最後にまくれるんだろうな」と思っていたはずよ。柴田君がいなくなっちゃって、その3人の中で点数を持っているオカピーとの接戦だったら、最後にひとまくりできるんだろ、と思っていたはず。そういう自覚があるから、最後に満貫の手が入ってアガって終わったけど、あのくらいは並のことよね。そこに照準が合って打っているから、アガらない局もOKと思っているはずで、ゆとりがあるわけよ。オカピーの場合には、競っていて、点数は上にいて、なおかつ1局を消化しよう消化しようと思っているから、苦しいんだよ。だから、どっちが楽しんでいるかと言えば、醍醐さんのほうが楽しんでいるよね。

■岡田には門前でしっかり形を作ってほしい

オカピーは中田さんと同じように、持っているものはすごいわけよ。僕が初めて監督に紹介されたときに、内川君とオカピーには勝てないと思ったのよ。持っているもの、運が違う。僕はもっとあったけど、たぶんずっと使っちゃって、でも二人にはあったわけよ。実際に麻雀を見ていても、当たり牌は来ないし。それは技量的なものだから、それでオリちゃうというのもあったけど、だんだん麻雀が変わってきている。

自分の良さを理解していないと、麻雀は強くならない。もうちょっと自分で自覚して、小技は必要ないからそういうものは捨てて、自分の打ちたい麻雀をきちっと打てば、オカピーはプラスでいられると思う。マイナスなのは、去年はずっとトップが取れなくて苦しんだ、というのがあるよね。だから変わっちゃったな、というのが出ていたなと思うわけ。純粋に麻雀を楽しめば、成績を出せる選手だと思う。だって、持っているもの。当たり牌もあんまり来ないしさ。一番怖いのは、当たり牌をつかまない人間だよ。だって潰しに行くっていっても潰せないし、狙い撃ちしようとしたって持って来ないんだから。

その意味では、オカピーには鳴きを駆使するのではなくて、門前でしっかり形を作ってほしいと思う。鳴きで決めるときには、仕掛けたらアガりきる。仕掛けのポイントって、ひとつ食ったらテンパイ、二つも三つも食おうなんてのは間違えているんだよ。それはプロの一打じゃない、ただの麻雀好き。それでプレッシャーをかけようとか能書き言っているヤツがいるけど、ヘボ。基本的に鳴きっていうのは情報を自分で発信するから、それだけ不利になるわけよ。不利になって、手が狭くなるから、テンパってないといけない。オーラスなんかはアガリ勝負をしたらひとつじゃすまないかもしれないけど、そこでしっかり前に出ていってきちっとアガリを取れるような麻雀をやってほしいと思うね。それは300-500の手でもいいからさ。

でも毎回、東3局とかで1000点アガって蹴ろうなんて考えちゃダメだって。やっぱり東場でしっかり打点を作ってちぎる、出てくるヤツはみんな、モグラ叩きじゃないけどポンポンってやっつけるくらいの気持ちがないと。オカピーはそのくらいでちょうどいいはずなんだよ。トップをとらなくちゃ、と考えているんじゃダメ。それは強く思いました。

オカピー、去年は1年間でトップが遅かったしね。トップを取りたい気持ちは分かるんだけど、鳴きという小技が小さく見えて邪魔していた。普通に自分でゲームを楽しめれば、もっとトップは早かったね。そうするとチームの環境も変わるし、みんな変わっていたと思うよ。チーム戦をやっていて、女子が活躍すればそのチームは活躍するから。その意味では、サクラナイツは岡田さんしかいないから、岡田さんが頑張るしかない。トップは欲しいだろうけど、その前に自分で麻雀を楽しむことが一番大事なんだよ。岡田さんのファンはそれを望んでいると思うよ。だから自分を表現する麻雀を打たないと。オカピーが食い散らかして1000点2000点とアガったって、アガればうれしいという人もいるかもしれないけど、基本的には高い手をバシバシアガって「さすがオカピー!」となるのが人気なんだと思うしね。

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