「1%の確率を2%に」──
小林剛がつかみとった泥臭い2着
文・虫かご【金曜担当ライター】2026年2月20日
まだ終われない者たち
2月20日(金)のMリーグ。麻雀チャンネル2第1試合にはこの4者が出場した。
第1試合
東家:小林剛(U-NEXT Pirates)
南家:内川幸太郎(EX風林火山)
西家:石井一馬(EARTH JETS)
北家:浅井堂岐(セガサミーフェニックス)
各チームレギュラーシーズンの残り試合が20戦を切ってきた最終盤。上位争いもさることながら、やはり注目はセミファイナル進出をかけた争いに集まる。
この卓には、8位のJETSから一馬、そして9位のPiratesから小林が出場。いずれのチームも一時期は最下位に沈んだが、最近は少しずつチームの調子が上向いている。特にPiratesは、絶望的なポイントからなんとか9位まで浮上。小林曰く「1%ほどになってしまった通過確率を2%に上げていく」苦しい作業は続くが、いまにもちぎれそうな糸をなんとか4人で繋いでいる。
ギリギリ計画通りに進んでます。あとは8422くらい。 https://t.co/Pzhg8Pez5G
— 小林剛 (@supatechi) February 17, 2026
チームの中で決して出場回数が多いとは言えない小林だが、レギュラーシーズン突破に向けて残りの着順分布を毎日計算しているという。個人23試合目の登板で、必要なトップ数を少しでも減らせるか注目が集まる。
そんなPiratesと同じように、負けられない戦いが続くのがJETSだ。昨日は三浦が久しぶりのトップをもぎ取るも、2戦目に登板した一馬は悔しい4着。流れを変えようと西新井大師にお参りにいったというが、その効果は発揮できるか。30代最後の一局、良い結果を手にしたいところだ。
突き抜けた一馬
開局から波に乗ったのは、一馬だった。まずは東1局、順調にツモが伸びて一段目で![]()
のリーチに成功。
小林がドラのカン
待ちで追いかけるも、ほどなく一馬が
をツモり、裏ドラものせた3000-6000をアガった。
続く東2局でも、
の対子を手中に収めた好配牌を獲得。
素早く
を鳴いてテンパイをいれ、次局の牌が積み終わる頃にあっという間の3900を堂岐からアガった。わずか2局で4万点を超えた一馬が、比較的優位な立場でこの対局のトップをひた走ることになる。
トップ率を高めるバランス
順調に和了を重ねる一馬に対し、浮上のきっかけをつかめずにいた小林。ポイント状況を加味した「らしくない」和了が生まれたのは、南2局のことだった。
前局で内川に2000-4000をアガられ、東場に続いて南場でも親被りとなった中で、第1ツモを終えた段階の手牌がこちら。
普段の小林を知る皆さんなら、どの牌に手をかけると予想するだろうか。おそらく
だろう。実際、当の本人もその選択が脳裏をよぎったと振り返っている。しかし現在、チームはボーダーまで約480ポイントの9位。トップ率が高くなるように、打点を重視する選択が求められる状況だ。小林が選んだのは、
だった。
の暗刻、
の対子、さらには残した
も生かし、マンズかピンズのホンイツを見据えた進行だ。
すると次巡、この選択を称賛するかのように
を持ってくる。普段のバランスであれば役牌のみの和了になるところが、一気に高打点が見えてきた。
手牌の枚数の差により、一時はマンズの染め手に舵を切った小林だったが、押し寄せてくるピンズの牌に従うように色を変更。ほどなく
にもポンの声をかけた。
最終的にはドラの
が出て行く格好となったが、2段目で![]()
![]()
のテンパイをいれる。
そして、![]()
待ちでテンパイを入れた内川から
を討ち取り、5200の和了をものにした。レギュラーシーズンではおそらく見られなかったであろう手順が、ホンイツの和了を生み出した。
絶体絶命の状況で踏み込んだ小林
さらに小林が意地を見せたのは、オーラス南4局だった。
ラス目で親番を迎えた堂岐が、好配牌を手にする。
の暗刻に加え、3巡目でドラの
を対子にする。いまにもテンパイが入りそうだ。
小林は決して良いとは言えない配牌ながら、3巡目に重ねたダブ
、そして続けざまに
をポン。トップ目の一馬と2万点の差がついた状況で、なんとか2着をもぎ取るべく抗う。
しかし、アガりたいのは周りも同じだ。堂岐がすぐにテンパイを入れ、![]()
待ちでリーチを敢行する。
手中に完全安牌がない小林。無筋の
もプッシュしていく。
























