麻雀打ちは誰しも思ってる、強い雀士と思われてモテたいという願望。
そんな君たちは声を大にして言いたい、
「タッキーのように強くなるのは難しいが、強く見せるのは簡単だ」
「タッキーみたいにイケメンにはなれないが、形から入るのもアリだ」
(タッキー:Mリーガー・滝沢和典)
ネット麻雀で麻雀を覚えることも増えた昨今、いざ実戦デビューしてみると意外と麻雀牌の扱いが難しく、手につかなくてアワワワワ…みたいなこともあるでしょう。
そんなアナタにオススメなのがこの講座。どうせやるなら少しでもカッコ良く打っちゃいましょう。
<文・黒木真生>
牌は友達
いつでも一緒
牌の扱いと麻雀の強さに相関関係は全然ないけど、オジサン世代は手つきを見て『フフフ、覚えたてのお坊ちゃんやな』とか思ってしまいがち。
打ってみたら意外と強くて『何やねん手つきはシャミかいな』と心がざわざわしてくることもあるのだが、最近はネット麻雀で鍛えに鍛えた後、フリー雀荘デビューを果たす人も増えているのでこういう現象が起きやすい。
だけどやっぱり見てて「カッコイイ」と思う打牌フォームというのがあるらしいのも事実。
だいたい「カッコイイ」と言われる人は姿勢がキレイで打牌がスムーズで、牌が指に吸い付いているかのような扱いをしているのだが、これって本来は意識してこうなるものではないのである。
だいたいは、麻雀をひたすら打ち続けて、疲れ果てて全身から余計な力が抜け、打牌フォームにも無駄がなくなるのだ。
野球とか剣道の素振りもやたら千回とか二千回とかやらせる顧問の先生がいて「こいつドSなんちゃうか」と思うことがあるけど、同じことを何回も繰り返させることによって、その動きにおける無駄を省く作業をさせているのである。
麻雀も同じで、私も雀荘メンバーをやる前は指に牌ダコができていたが、勤務し始めてからはなくなった。
ツモるたびに無駄な力を込めていたのがしんどくなり、自然と力を抜くようになったからだと思われる。
とまあ、ひたすら打て!
というだけでは企画にならないので、効率よく短期間に「上手っぽく打牌できる」方法を伝授しよう。
実は私、Vシネマや映画などの麻雀シーン監修に携わることがあるのだが、その仕事の最初に降りかかってくるのが「役者さん全然麻雀やったことない問題」なのである。
もちろん、中には麻雀大好きな俳優さんもいて、そういう人は練習なんかする必要はないのだが「主役級の雀士が麻雀未経験なんです」となると「ウーン」ってことになる。
たとえば「むこうぶち」の傀がヘナチョコな牌の捨て方をしていたら興ざめだろう。
で「撮影まで1週間でカッコ良く切れるようにしてください」とか平気で言われて、毎回「絶対無理」って思うんだけど、これが何とかなっちゃうのだ。
その一つの理由が、俳優さんはちゃんと練習してくれて、数日後にお会いした時にはかなり上達しているのである。
また、牌の捨て方を以下のように分類して、一番得意そうな切り方に絞って指導していて、それが功を奏しているのだと考えている。
それぞれを連続写真つきで解説していこう。
これぞ麻雀6大打牌法
A:外切り
B:内切り
C:縦切り
D:縦裏切り
E:お嬢切り
F:アトミック切り
A:外切り
①
人差し指と親指で牌をつまみ、中指は牌の右側に沿える。
②
親指と中指で牌を左回り(時計と逆)に回転させる。
③
中指が牌の腹の位置にきて、人差し指は左の側面、薬指が右の側面にきて挟むような形になって、そのまま河に置く。
B:内切り
①
中指と親指で牌をつまむ。親指が牌の腹、中指が背の方になるようにする。
②
人差し指を牌の左側に添えて右回り(時計回り)に回転させる。
③
すると人差し指の腹に牌の腹がくるので、そのまま人差し指で打牌する。
ただいま発売中の近代麻雀9月号には、外切り以外&内切りにも〝麻雀6大打牌法〟の残り、
・縦切り
・縦裏切り
・お嬢切り
・アトミック切り
の4つも細かく掲載されている。
珍しい切り方や、あのMリーガーの切り方、そして盛り上がるが出禁のリスクがある打ち方… とあるので自分にあったものを習得するのだ。
さらに牌の切り方だけでなく、よりカッコいい雀士になるため対局姿勢大切な注意ポイントも掲載。
これをすべてマスターすればタッキー本人にはなれないが、タッキーに近づくことはできる。