タイトルホルダー達の大激闘
本田朋広が制した
満貫ツモ圏内の大勝負!
【決勝卓】担当記者:真中彰司 2020年8月2日(日)
各団体のタイトルホルダーたちが一堂に会す、団体対抗戦となった今回の最強戦。
激闘の予選A卓・B卓を終え、その候補は8人から4人に絞られた。
予選A卓の観戦記はこちら
予選B卓の観戦記はこちら
予選A卓1位通過:原浩明(麻将連合・将王)
予選A卓では純チャン・三色の跳満を決めるなど、重厚な手作りで堂々の1位通過。
大ベテランが再び最強戦に旋風を巻き起こす。
予選A卓2位通過:堀慎吾(日本プロ麻雀協会・雀王)
A卓では仕掛けを駆使して小場の展開を作り出し、オーラスの裏ドラ条件をクリアして見事に決勝進出。
その麻雀の引き出しは未だ底知れない。
予選B卓1位通過:本田朋広(日本プロ麻雀連盟・グランプリMAX)
的確な押し引きで着実に加点して、B卓を首位通過。
突如として現れた北陸の超新星、決勝では役満が炸裂するか?
予選B卓2位通過:伊藤優孝(日本プロ麻雀連盟・十段位)
B卓では抜群の安定感で一度も放銃せず、危なげなく2位通過。
死神の鎌の素振りは終わった。あとは決勝でエンジン全開の麻雀を打つだけだ。
東家:原、南家:本田、西家:伊藤、北家:堀の座順で闘牌が始まった。
東1局
まず先に仕掛けたのは堀。123の三色を目指してをチー。
続いてもチーして、2000点の聴牌を入れる。
この堀の仕掛けは、アガるより、他家を足止めすることが狙いである。
点数こそ安いが、ドラがであるため、他家からは安くは見えないのだ。
たとえば本田から見ると、堀の仕掛けは純チャン・三色・ドラ1の満貫まで想定できる。
本当は三色・ドラ1の2000点の手なのだが、最悪のリスクを想定してしまうのが人というもの。
さすがにを打つわけにはいかない。
堀の上家にいる伊藤も、同じ理由でこのが打てない。
上手く2人を足止めすることに成功した。
このまま1人テンパイ…といけば美味しかったのだが、堀がツモ切ったとでそれぞれ原と伊藤にテンパイを入れさせてしまい、3人テンパイに。
東1局1本場も堀が先制リーチを掛ける。
しかし他の3人もしっかり粘り切り、今度は4人テンパイ。非常に重苦しい展開となった。
東1局2本場、ここで親番の原が勝負をかける。
七対子のイーシャンテンから、をポンしてトイトイに移行。
他家から余りやすいとが狙い目で、鳴ければ満貫だ。
ドラのは他家から出にくいが、自力で引けば跳満まである。
ここに踏み込んでいったのが堀。
ここまでは先手で仕掛ける展開が多かったが、今回は後手。
相手の速度感を考え、押し返す方法を考えている。