ゴジラ・前原雄大、愚形でもアガリきる豪腕炸裂! そして2着は誰の手に【Mリーグ2020観戦記12/10】担当記者:東川亮

「ひとまず勢いは止まったが、いつまだゴジラが活発化するかは分からない。みんな、引き続き警戒を怠るな」

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ゴジラの猛攻に圧倒されるばかりだった3者。

しかし、彼らにはまだ、やるべきことがある。

チームにプラスポイントを持ち帰ることだ。

南4局

魚谷・内川・園田による着順争いが始まる。

まずは親番の園田がフリテン3メンチャンをツモって1300オール。

2着を現実的な射程圏内に入れた。

次局、内川がこの形から早くもpastedGraphic_59.pngをポン。

親の園田が2巡目に自風のドラ東を切っていることにスピードを感じたか、遠いところからも積極的に動き、手を進めつつプレッシャーをかける。

魚谷もpastedGraphic_17.pngポンで応戦。

こちらはアガれば2着確保だけに、とにかくスピード重視だ。

テンパイ一番乗りは魚谷。

しかしそこに園田が追いつき、リーチをかける。

アガれば2着、放銃すればラスもあり得る局面。

魚谷は力強くpastedGraphic_16.pngを押す。

さらにツモ切ったpastedGraphic_65.pngを内川がポン。

園田のアガリは自身のラスに直結するだけに、こちらも必死だ。

 

さらに園田のpastedGraphic_6.pngもポンしてテンパイ。

園田としても、二人の押しは苦しい。

魚谷、ツモpastedGraphic_4.png

リーチの園田はもちろん、ピンズと字牌で3副露して押してきている内川にも危険過ぎる牌だ。

苦悶の表情を浮かべる魚谷。

絞り出したのは・・・

pastedGraphic_16.png

選択は撤退だった。

魚谷はその後も厳しい選択を迫られるもオリきり、決着つかず流局。

内川が魚谷に点数で並ぶと・・・

南4局2本場を制したのは内川。

最速テンパイを門前でツモり、2着に浮上して試合を終えた。

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「最後、着順争いを制したのは内川か」

「激しい争いでしたね」

「ただ、それでもギリギリで2着をもぎ取ったに過ぎない。データを見れば、ゴジラの圧勝という戦いだった」

「それにしても、ゴジラのアガリは全て愚形でしたね・・・。スマートなリャンメン待ちが一つもなかった」

「良形はアガるための手段であって、目的ではない。いい待ちを作るのはアガリへの近道だが、大事なのはテンパイ形よりもアガれるかどうかだ。そんなことを、まざまざと思い知らされた感じだよ」

「ゴジラ・・・またすぐ出てくるんでしょうね・・・」

「ああ、間違いないな。次の戦いが怖いよ」

「この笑顔で『怖い』ですか?」

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