解き放たれし眠れる狼
内川幸太郎が作り上げた
桜色の一気通貫
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2020年12月10日


東家 藤崎智(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
西家 内川幸太郎(KADOKAWAサクラナイツ)
北家 茅森早香(セガサミーフェニックス)

2週間ぶりの登場となった内川幸太郎。
東3局の親番、

8巡目に入ったこのテンパイを、

悠然と外す。をつかった456の三色と、ピンズの伸びを見た選択だ。
そして、

この形でリーチを宣言。

テンパネするをツモって、リーチツモ赤の2600オール。微差ながらもトップ目に立つ。
だが、二の矢がなかなか放てない。

連荘で迎えた東3局1本場は、藤崎の三色ドラ2000は2300に放銃してしまう。

南場に入って、南1局には、


藤崎との2件テンパイで流局。もどかしい時間が続く。
そして、南1局1本場には、

上家村上のリーチに安全牌が尽きてしまう。あとスジになったのトイツ落としで2巡しのごうとするも、

リーチ赤にストライク。内川から村上に2600は2900点が移動する。

村上が一歩リードして迎えた南2局。
3巡目に内川は、

この手格好になっていた。2メンツがあってアガリに向かえそうだ。ここは打。
次に画面に映し出されたのは、

茅森のこの手牌だった。いかにも捌くのが難しそうだが、茅森が選んだのは、

だった。4トイツあるのでチートイツはキープ。
は345三色のタネ。持ち点も考慮して、2ハン役の可能性をどちらも残した選択だ。
次巡、内川は、

を引いて打
。このようなメンツ手で、いたずらに字牌を残さないのが内川の長所だ。
を切ってしまうと、
あたりが来たときには手痛いロスになるうえ、河も弱くなってしまう。
さらには藤崎も、