「早くやりたいです。昨シーズンの悔しさを晴らしたい気持ちが強いですね。この舞台で負けた悔しさは他で負けるよりもずっと残る感覚があって、それを払拭するためにも、早く来ないかなという気持ちが強いです。個人的にはドキドキしてきたのと『やっと戦える!』というワクワク感があります」
「開幕式がすごくキラキラしていたので、これが見ていたMリーグなんだ、というのを肌で感じられたと思います。個人としては、自信を持って『何%で臨みます』とまでは言えないのでもちろん不安もありますし、心配もしていますが、今からあと数日で準備して、というのはあまり意味がないと思っているので、今出せる力を出すしかないなと思っています。あまり意識しすぎず、緊張しすぎず、打つようにしないといけないと思っています」
「開幕式に間に合わなかったのが残念ですが、移動中に放送を見ていて、非常にたくさんの方が会場にいて注目される舞台なので、自分も活躍できるように頑張りたいなと、身が引き締まる思いになりました。多くの方から名前を挙げていただいて、数ヶ月前の自分からしたら考えられないような世界です。画面越しで見ていた方に注目していただけているのはすごく感慨深いですね。長く麻雀を続けてきてよかったと思っています。今はプレッシャーよりも、たくさんの方に注目していただける舞台で自分の麻雀をお見せできるのが楽しみという気持ちでいっぱいです」
「今シーズンは太の存在が大きいです。麻雀プロとしてみんな何十年とやってきて、勉強会をするメンツとかもある程度被っているところがありますし、麻雀プロとしての経験を積んでくる山の登り方は割と近しいところがあるのですが、彼だけは全然違う山の斜面を登ってきたので、たぶん僕らが知らないことがたくさんあると思いますし、逆に、麻雀の競技プロとしてやってきた側で知らないこともたくさんあると思います。そういった部分を一緒に、有機的に高め合うことができるのではないかと思っています。
これは毎年言っていますが、麻雀において目標というものはないんですよね。一生懸命頑張って、1試合あたりでちょっとでも勝つように頑張った結果、1位になることもあれば、3位になることもあるという感じです。とにかく1試合あたり1ポイントでも多く持ち帰るように日々頑張る、これが目標です。その結果、優勝になれば最高だなという感じです」
(敬称略)
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。