「今シーズン優勝できたら、新たな挑戦をするためにEX風林火山を抜けよう」滝沢和典、緊急直撃インタビュー

滝沢和典、緊急直撃インタビュー

2020Mリーグチャンピオン・EX風林火山から自由契約に!

 

7/1、EX風林火山から発表された「滝沢和典・自由契約」の報告は、麻雀界・Mリーグファンの間に激震を走らせた。キンマwebでは渦中の人・滝沢に直撃取材を敢行。退団に至るまでの思いや、今後のことについて話を聞いた。

-今回の退団に関し、EX風林火山から出たリリース文には「本人の強い退団意向」があったとありました。どのようなお考えがあったのか、お聞かせいただけますか。

滝沢 まず、昨シーズンのEX風林火山は「上位入賞できなければ選手の入れ替えをする」という独自の決め事を設けてシーズンに臨みました。僕は一人の麻雀プロとして、それは仕方のないこと、当たり前のことだと思っていましたし、面白い試みだとも捉えていましたけど、身の回りの人、特に家族にはすごく心配をかけたと思います。

チームの提案を受け入れ、僕も覚悟を決めてシーズンを戦っていくわけなのですが、戦いの中で次第に別の思いが強くなり、自分の中で決めたことがありました。「今シーズン優勝できたら、新たな挑戦をするためにEX風林火山を抜けよう」というものです。

-なぜ、優勝したチームを去ろうと思ったのでしょうか。

滝沢 優勝という結果を残せば3年間お世話になったチームに恩返しをできたことになると思いますし、何より自分もMリーガーとして、一つ大きな結果を出したことになります。一方で、自分が今後麻雀プロ、特にMリーガーとして生きていくのであれば、今後も結果を出し続け、自分の価値を高め続けないといけません。それを考えたとき、優勝した自分が麻雀プロ・Mリーガーとしてどのくらい評価されているのかを、チームから離れることによって確かめたいと思いました。

もちろん、目先の安定を考えるならチームにとどまった方が絶対にいいのは分かっています。実際にチームを去る考えを伝えたとき、スタッフの方々からは「せめてあと1年だけでも続けてほしい」とおっしゃっていただけました。でも、ここで新たな挑戦をすることが、今後僕が長く麻雀プロとして活躍していくためには必要なことだと思いました。チャンスはこのタイミングしかなかったと思います。

-となると、今後は他チームからの指名を待つ、ということでしょうか。

滝沢 はい、指名をしていただけるならば、それだけMリーガーとしての僕が評価された証だと思います。そのときは指名していただけたチーム、新たな環境でベストを尽くします。そして指名がなかったならば、それが今の僕の評価だと受け止めた上で、いったんリセットして、またしっかりと自分を磨いていきます。いずれにせよ、この決断は自分自身を大きく成長させてくれると予感しています。家族にはまた心配をかけることになりますが、そこは理解してくれました。

-もし他チームに指名されて加入したら、Mリーグの歴史の中でははじめて、2チームのユニフォームを着る選手となります。

滝沢 Mリーグも4年目を迎えるにあたり、何らかの変化が必要だと思います。そこで僕が動くことは、Mリーグ、ひいては麻雀界を好転させるきっかけの一つになり得るのではないかと思っています。

ちなみに僕には「麻雀バガボンド」というキャッチフレーズがありますが、「バガボンド」には「さすらい人」という意味があるそうです。それを知って、ある意味でこれも僕らしいのかな、とも思いました(笑)。

-最後に、チームやファン・サポーターの方に向けて、コメントをいただけますか。

滝沢 EX風林火山には、選ばれると思っていなかった初年度のドラフトで指名されてから、3年間本当にお世話になりました。チームスタッフ、そして何よりも熱い応援をしてくださったファン・サポーターの皆さんには、本当に感謝しています。2020シーズンで優勝できたのは、間違いなく皆さんの応援があったからです。

今回は対等な契約に基づいて契約延長をお断りしたとはいえ「新たな挑戦をしたい」という僕のわがままでチームを去ることになりました。来シーズンに期待してくださっていた方々には本当に申し訳ないと思いますが、よろしければ引き続きチームを応援していただけるとうれしいです。次のステージがどこになるかは分かりませんが、どこであろうと精いっぱい頑張ります。そしてもしMリーグで対戦できることがあるならば、そのときはお互い精いっぱい戦って、見ている方に盛り上がっていただければと思います。

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