魔術師の技をとくと見よ 園田賢の『魔術の麻雀』【Mリーグ2021観戦記12/16】担当記者:東川亮

さらに【東】もポン。守備的に構えていたはずの園田が、気がつけば満貫テンパイにたどり着いていた。

ここに、逆転へ向けて手を組んでいた高宮が放銃、【東】【南】ドラドラの12000は12300。アガリに至るまでの進行は、まさに魔術のよう。自身の手や相手の形、進行などを見ながら柔軟に方針を変えていった、園田の巧みさが光った一局だった。

さらに次局は「本田にアシストしにいった」という勝又のドラ【9マン】を単騎待ちで捉え、再び満貫。トップが二転三転する試合は、最終的に園田が6万点オーバーのトップで締めくくった。

著書を片手に局面を振り返る園田。発売直前、本の内容に説得力が増しそうな戦いを見せてくれたのではないだろうか。

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \近代麻雀戦術シリーズ 新刊情報/