「近代麻雀」ASAPINインタビュー誌上再現

ただいま絶賛発売中の「近代麻雀」12月15日号。巻頭カラー特集として、初代天鳳位ASAPIN氏のインタビューが掲載されております。どんな内容なのか、少しだけご紹介したいと思います。

「ネット麻雀の人」とは呼ばれたくない
ネット麻雀「天鳳」の初代天鳳位ASAPIN、とイベントで紹介されると、会場から「なんだ、ネット麻雀の人か。オタクの王様だな」「麻雀牌、触ったことあるの?」という声が漏もれる。

ASAPINはそれが「二重の意味で心外だ」と言う。

「リアルの麻雀を打っている人にネット麻雀が馬鹿にされるのも心外だが、自分自身を『ネットの人』と決め付けられるのも心外。私は初めからネット麻雀もリアル麻雀も打っているからです」

とはいえやはりASAPINを語るときに「初代天鳳位」という肩書は避けて通れない。リアル麻雀のタイトルは2014年の「GPC(グッド・プレイヤーズ・クラブ)グランドチャンピオン」だけで、何百万人もの人が参加しているネット麻雀の頂点「天鳳位」、しかも初代という肩書に比べると、物足りない。

「現在、天鳳位は9人いて、リアル麻雀の経験が豊富で強い人もいるのに、『ネット麻雀の人』とくくられるのは残念ですね。天鳳は、ポイント配分が特殊でラスのときに失うポイントが大きいので、『消極的な麻雀』『ラスさえ引かなきゃいい麻雀』と思われがちですが、本質は違うと思っています。また、ネットの麻雀は打ち手の表情が見えないので、情報量が少なくて奥深さが足りないようなことを言う人もいますが、ネット麻雀でも捨て牌や切り順などからかなりの情報は得られますし、リアルではいわゆる『三味線行為』もありますから、卓上の情報量と質に関しては、あまり変わらないと思います」

それでも現在、打荘数自体はネットの方が多い。ASAPINの考える、ネット麻雀の魅力とはなんだろうか?

「ネット麻雀の方が好きだと思う理由を挙げると、まず回数を気にせず好きなだけ打てるということです。後で牌譜が残るので人の手牌まで開けて全部見ることができますし、4人全員を同時に観戦できますね。それ以外としては余計な雑音が、少なくとも打っている最中には聞こえてこないことです。

リアルの麻雀も、競技志向を持ってちゃんと打てる4人でやるなら楽しいですが、フリーで『ASAPINと打って勝った』と自慢したいがために変な打ち方をされたりすると、『こっちは別にあなたと戦ってないですよ』と、楽しくなくなってしまいます。その瞬間の勝ち負けに目がいってしまうと、本来の麻雀の楽しさを損ないます。4人の価値観を共有できるなら、麻雀は本当に楽しいゲームですね」

フリー以外でも「ネットの人」と言われて不快な思いをしたことがあるだろうか?
「私は日本プロ麻雀協会ルールの配信に何度か出ているのですが、その時に解説の人に『天鳳の人・天鳳の打ち方』と言われて嫌な思いをしたことがあります。天鳳やネット麻雀のプレイヤーは『すぐにオリる・仕掛けが多い・何でもリーチする・安い』と思われているようですが、それは偏見です。『協会ルールは押すものなのに、天鳳のヤツはオリる』等と解説されると、そこまで甘く見ないでほしいな、と思いますね。こちらは協会ルールを知った上で、『それでもこの先制リーチを受けたらオリる局面だ』と考えて打っているんです。自分が完璧にルールに対応できているとは思いませんが、ルールの違いもわからずに打っているとは思われたくありません」と、この部分は特に力強く語ってくれた。「ネット麻雀の頂点」という立場を背負って、よほど悔しく、歯がゆい思いをしたのだろう。
「私が配信などでいい結果やいい過程を見せられれば、ネット麻雀に否定的な声も少しずつ減るんじゃないかと思い頑張っています」

少しさわりをご紹介しましたが、これだけ読んだだけでもASAPIN氏のストイックぶりが伝わったと思います。

2歳で「スーパーマリオ」、4歳で「ファイナルファンタジー4」をクリアしたという生粋のゲーマー、それがASAPIN氏。

このインタビューの続きは、ただいま発売中の「近代麻雀」で読んでみてください。

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