【 #神域リーグ 第9節観戦記】第25試合 多井隆晴 vs 白雪レイド vs 因幡はねる vs Fra 【文 #縦鳥千波 】

第25試合 多井隆晴 vs 白雪レイド vs 因幡はねる vs Fra


神域リーグ第8節までは全30試合のうち24試合が終了、
チームランキングではアトラスが首位で、2位と大きく差をつけている。
今回の第9節で他チームがどのくらいアトラスと差をつめられるかで、最終節の打ち方が大きく変わる大事な日だ。
特にヘラクレスは、優勝のためには最低6試合中5トップ程度は必要になるだろう。

また、最終節は1試合目がランクCの選手同士、2試合目がランクBの選手同士、3試合目がランクAの選手同士での組み合わせでの試合ということが決まったため、第9節の出場選手も(順番は自由だが)必然的に決まる。

東家スタート・因幡はねる
この日は因幡選手が2試合、松本選手が1試合打つことになる。
因幡選手は体調不良で入院していて前節は参加できなかったのだ。松本選手も直前までCOVIDの影響で病み上がりの状態である。立て続けに不幸な状況が続いているヘラクレスにはポイント状況的にも今日ぜひ勝ってもらいたい。

https://twitter.com/Haneru_Inaba/status/1560539598354546688?s=20&t=j7uynL4WAlaaaiMC2ol2gg


南家スタート・Fra
9節の残りの2試合は鴨神選手と鈴木選手が登場だ。
天開選手とFra選手での4位回避率争いは継続中でこのまま2人とも4位をとらなければ試合数の多いFra選手が4位回避率部門の表彰を受けることになる。
しかし、試合中はそんなことは考えずトップをとりにいく麻雀をみせてくれるだろう。


西家スタート・多井隆晴
この日は多井選手の3連投!
トップの価値がとにかく大きい一番大事な場面で監督が3連続で登場。
これでチームが負けたなら誰もが納得できるだろう。チームの責任を背負った登板だ。


北家スタート・白雪レイド
このチームは唯一監督の出番がもうない。しかし、ダントツの首位チームである。
一戦一戦ポイントをまもるたびに優勝が近づいていく。
そんな好調のアトラスでは、白雪選手だけポイントをマイナスしている。
ここまできたらトップをとって全員プラスで優勝を狙いたい。


アトラスだけは無理してトップを狙う必要がない状況だ。一方で、他3チームから狙われる立場でもある。自分の着順に影響がないなら、アトラスの着順を落とすように打つことが正解になるだろう。

【トップをとるためには積極的に】

東1局、白雪選手がイーシャンテンから【7ピン】を引いて選択。
【8ピン】を切れば最も広いが、愚形テンパイになりやすい。そこで、【3ソウ】を切れば受け入れは減るが、好形テンパイになりやすくなる。

白雪選手は打【8ピン】とし、【3ソウ】【5マン】のくっつきのイーシャンテンにとった。これがうまくいき、先制の二面リーチになった。【3ソウ】を残すことで三色の変化をみたのだろう。

因幡選手は形のいいイーシャンテンだったが、安牌がない。

【5ピン】とした。一番安全な牌は【9ソウ】が通っており【4ソウ】のワンチャンスの【6ソウ】であったと思う。しかし、形を悪くしてしまうため、片筋の【5ピン】はバランスのいい一打だ。

そのまま因幡選手が【4ピン】【7ピン】待ちでテンパイ。
多井選手が終盤に親のドラドラの両面で追いついた。これは多少危険でもテンパイをとるだろう。トップがほしいならなおさらだ。

因幡選手が白雪選手の勝負手をかわす大きいアガリ。
多井選手も白雪選手にツモられるより安い失点ですんだ。

【わずかな迷いが勝負の分かれ目】


東3局、Fra選手がテンパイにできるが、役無しの愚形になってしまう。
Fra選手の選択は打【3ピン】ダマテンとした。視点配信をみると、【3ピン】にくっつけば234の三色になるところだったが、見逃してしまったのだろう。また、ソーズの形がいかにも変化がありそうで、混乱してしまったようだった。

直後に【3マン】が下家の多井選手から打たれてしまう。
ここで改めて、変化が少ないことを確認したFra選手はリーチをした。
一度あがりをのがしてしまうとめげてしまいそうになるが、しっかり考え直してリーチしたのは本当にえらい。

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \近代麻雀新刊&おすすめ/