堀の手によって断ち切られた。
点数は、2600点と決して高くない。
それでも――。
ドリブンズの希望を打ち砕く、重い、一撃だった。
連闘となった多井がオーラスも逃げ切り、バースデートップを獲得。チームを5位に浮上させた。
背水の陣で挑んだ園田は、3着という結果だった。
──親番も落ちたオーラス。
園田は3着になるアガリを掴み取った。
もしかしたら、火曜日の最終戦、ドリブンズが親番で猛連荘して点数を荒稼ぎするかもしれない。
その時に、少しでもポイントが多くあるように。
どれだけ希望が薄くても、やれることは全部やった。
最後まで貫いた園田賢の矜持。
残り2戦。
今日の結果を受けて……ドリブンズのレギュラーシーズン突破が更に厳しくなったことは事実だ。
けれど。けれどどうか最後まで見届けて欲しい。
最後の瞬間まで最善を尽くす雀士達の、誇り高き勇姿を。
最高位戦日本プロ麻雀協会47期前期入会。麻雀プロ兼作家。
麻雀の面白さと、リアルな熱量を多くの人に伝えるため幅広く活動中。
Twitter:@Kotetsu_0924
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