2年間の成長を糧に
チャレンジを
自分は勝ち続けて
目立つしかない
大塚翼 おおつか つばさ(日本プロ麻雀協会)
Twitter:https://twitter.com/moritsuba3
-大塚プロは、今回のIKUSAにはどのような思いで参加されているのでしょうか。
自分は、ちょうどMリーグが開幕したタイミングで募集があった代で日本プロ麻雀協会に入りました。Mリーガーになりたいと思ってプロになったので、前回出場したオーディションもそうですし、今回も出るか出ないかについては、迷うことすら一切ありませんでした。
-オーディションから2年経ちましたが、その間に麻雀最強戦のファイナルまで勝ち進みましたし、BIG1カップという大きなタイトルも獲得されました。前回とは全く違う立場でIKUSAに挑むことになります。
それに関して特に意識が変わったわけではないのですが「準決勝に出るぞ」という気持ちで出ています。前回は普通にやって普通に負けましたけど、今回は配信卓にも選んでいただけて、矢島亨さんや奈良圭純さんといったすごい相手と打たせてもらいました。この2年で自分としては成長できていると思いますが、ただ、そういうところで勝たなければいけないとも思っています。
-普段は会社員として働かれているそうですね。
会社の人には、細かいことは言っていないんですよね。今回も有給使って参加しているので、ちょっと気まずいですし。ただ、会社の都合で麻雀ができなくなるのであれば、転職するつもりです。
-大塚プロは大きな舞台でいろいろな人と対局をしてこられていますが、改めてIKUSAの場で感じるところはありますか。
正直、やれないことはないと思っています。この1年で強い人とたくさん戦って、麻雀最強戦のプロ予選を勝ちましたし、一発裏無しのBIG1カップというタイトルを獲って、ここまで勝っている人はそんなにいないのではないでしょうか。特に最強戦の経験がすごく大きかったです。最強戦のときはいろいろと後悔があったのですが、そこで場慣れできたおかげで、BIG1カップの決勝でも日和らずに戦えたと思います。今回の配信卓でも特に緊張はしませんでした。
-今後に向けた野心を、ぜひ語ってください。
まずはIKUSAで結果を残したいのと、あとは今年中にもう1個タイトルが欲しいですね。麻雀最強戦でもインフルエンサーの方が出場される大会があって、みなさんの目がそちらに行きがちな部分があります。僕のような平凡なサラリーマンプロは、勝ち続けなければMリーガーになるチャンスもないですし、今後他のところに呼んでもらえるチャンスもないと思います。ビジネスのことや視聴者の方々がいることは理解していますが、個人的には勝っている人が目立つべきだと思うので、自分は勝ち続けて目立つしかないと思います。
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。