「ピンフ」が決まらない
世界を勝つ〜猿川真寿、
殊勲の個人8勝目
文・千嶋辰治【金曜担当ライター】2024年3月15日
第2試合
東家:内川幸太郎(KADOKAWAサクラナイツ)
南家:醍醐大(セガサミーフェニックス)
西家:猿川真寿(BEAST Japanext)
北家:松本吉弘(渋谷ABEMAS)
序盤にチャンスの波が訪れたのは内川。
東1局。
「赤川幸太郎」の異名を持つ内川、2巡目までに赤ドラ3枚をモノポリー。
中盤にをチーして打。カンのテンパイを取るが、二分の一の待ち選択が裏目。
即座にを引いてしまい、最終的に醍醐のかわし手に足をすくわれてこの手は成就せず。
直後の東2局。ドラは。
今度はドラ暗刻に赤ドラ1枚。
解説の石橋伸洋が思わず「ドラ川幸太郎」とつぶやいた高打点配牌を得る。
中盤、
この形のイーシャンテンから打ち出したに松本が反応。
ソウズの両面ターツを払ってピンズの一色へ寄せていった。
そして、終盤。
まずはホンイツトイトイへ渡り切った松本がテンパイ。
そして親の内川も相次いでテンパイ。
愚形ながら、ドラ3赤の大物手。
当然リーチと出て場が沸騰。
両者のめくり合いとなったが、和了は松本の手に。
安めながらを手繰り寄せて、ホンイツトイトイ三暗刻赤の3,000-6,000。
対して内川は2局連続で高打点テンパイを蹴られる苦しい展開に。
そして、このゲームを決定付けた和了が東3局で飛び出す。
ドラは。
今度は親の猿川にチャンス。
ドラ2枚にが格納されている。
さらに、
、ドラのを引き入れ、卓上のドラ7枚のうち5枚を占有。
にがくっついて、タンヤオ含みのイーシャンテンに。
と、ここから一気に場が加速する。
先にテンパイした内川が先制リーチ。
のリャンカン形から、待ちを中スジのカンに取った。
同巡の醍醐。