
両面待ちのテンパイが理想だったところへが重なり、チートイツでテンパイ。
解説の石橋曰く、「リーチがかかっていなければツモ切ってしまいたいくらいの牌」だが、醍醐の選択は…

打の
単騎で応戦。
その手順を追うのは非常に難しいのは承知の上だが、もしも内川の宣言牌が中スジ待ちとなる打ではなく、
だったら…。
その世界線ならば、このを内川が捕まえてこの局は終わっていた。
しかし、現実の世界では局が続いていく。
を猿川がチーしてカン
待ち。
タンヤオドラ5のハネマンテンパイだ。


「ドラ5なんで、行くしかないんですけど。」

試合終了後のインタビューで振り返った猿川。
2軒リーチに手をぶつけていく。
「あとは、たまたま先に(カンが)いないかな… と。あの局は本当に良かった。」
このを掴んでしまったのが、BEASTと共にボーダーラインのEX風林火山を追いかけるフェニックスの醍醐。


戦線から大きく後退する18,000点。
痛恨の極み。苦々しい表情が物語っている。

「あの場面、を切ってオリるか、猿川さん、内川さん共に持っていなさそうな
単騎でリーチを打つか。いや、そもそも
を2鳴きして
のテンパイを取るべきなのかもしれないが… ただそれはなんというか… 出来なくて。トップ取りたいですからね。」
インタビューでチーム戦特有の難しさを吐露していた醍醐。
わずか3分ほどのインタビューだったが、言い淀む様子に無念さが滲んでいた。
序盤の勝負所を制し、トップ目に立った猿川。
ボーダーライン争いへの生き残りをかけた戦いは続く。
場面は南3局。ドラは。
まずは内川の配牌をご覧いただきたい。

第1ツモで重なった。
これにシンパシーを感じたか?

2巡目に親の猿川が打ち出したをポン。

ピンズの一色に寄せようと、かなり遠いところから声を出していく。
と、これが恐るべきツモを手繰り寄せて、




ご覧のとおり、待ちのチンイツテンパイ。
これは決まったか?
と思われたが、さらにキレッキレだったのが猿川。

が重なったところで外連味なく
を切ってトイツ手へ走る。
そして、

待望のドラを重ねてイーシャンテンとし、

内川が前述のチンイツをテンパイした直後に、を重ねて追いついた。