遠い仕掛けからピンズのツモを手繰り寄せた内川と、早い段階でトイツ手に光明を見出した猿川。
手作りの妙が交差した二人。
静かなるめくり合いは、刹那の間に決着を見た。
凱歌を奏するのは猿川。
テンパイの次巡にそっとをツモって4,000オールの和了。
これが決め手となって、猿川がトップ奪取。
個人8勝目、チームとしてもボーダーライン争いに残る嬉しいトップとなった。
それにしても、悔しいのは内川だろうか。
再三に渡って勝負に値する手をもらい、さらには作ってもみせるのだが、あと1牌が月ほど遠い。
ABEMAプレミアムで観られる裏インタビューで、序盤の好配牌に話題が及ぶとこの表情。
東3局までのどこかで重たい一撃が決まっていたら、勝負の行方は全く違ったものになっていたかもしれない。
内川にとってはフラストレーションが溜まるゲームとなった。
ところで、最後にゲームスタッツをご覧いただきたい。
トップを獲った猿川に注目。
4人のうち、唯一のノーリーチで5万点越えの大トップ。
さらに、実況の小林未沙さんの言葉でハッとしたが、このゲームは「ピンフ」の和了が全員ゼロ、という珍しいゲームだった。
ネット麻雀「天鳳」による「役統計」によれば、リーチの和了出現率は41%余り、ピンフでも20%を超えている。
計算上、リーチによる和了は2.5局に1回、ピンフは5局に1度は起こることになっているから、その両方を用いることのないトップの取り方はかなり珍しいのでは?
…という考え方は合っていますか?
数学が苦手な私。かな〜り不安です(笑)。
それにしても、そこに気が付いた実況の小林未沙さん。
名実況の気付きが、選手の戦いに彩りを与えています。
コバミサさん、さすがです!
(でしょ?)