──「プロの方と打てる」というところを、今後はより強く打ち出していく感じでしょうか。
吉田 そうですね。トーナメントだけでなく、コラボイベントなどでもプロと対戦できる確率は今回の取り組みで大きく上がっていると思います。そうした機会を増やしてあげたいな、という思いで企画しました。
──最近ですと、プロの方がご自身のYouTubeチャンネルなどで配信をするなどしています。そのあたりについては。
吉田 そこのハードルもかなり下げました。以前は許諾の関係で厳しくしていたところもあったのですが、今は何かを聞かれたときにはほぼ「イエス」でお返しするようにしています。むしろみなさんが配信をやりやすいよう、『MJ』側を使いやすくアップデートしたいなと思っていて、リプレイ機能や巻き戻し機能などはかなり改良して、使いやすくしています。今後もそういった声があれば随時カスタマイズして、使いやすい環境を用意したいと思っています。
■麻雀の大切な部分はそのままに、もっと魅力を伝える
──『MJ』さんと言えば、大型コンテンツとのコラボなどに積極的な一方で、たとえば河を直すとか、一見不要に見える部分までこだわって作り込んでいる印象があります。
吉田 我々開発陣自体が、ゲーム制作と麻雀、両方にこだわりを持って作っています。特にゲームのテンポについては細かいところまで作り込んでいて、コラボを実装する際にも、麻雀にこだわるスタッフが「王道の麻雀はここをいじっちゃいけない」というところをしっかりと主張してくれるので、そこは邪魔しないようにしながら調整しています。
──それだけ麻雀愛の強い方々が開発されているということで、今後についてもすごく期待できそうです。
吉田 まず、『MJ』というゲームとしてはみなさんが楽しめる要素をさらに増やしつつ、UIの部分は整理して、遊びやすさは損なわないように改良していきたいと思っています。
そして肝心の麻雀の部分に関しては、プロの方の追加やコラボなどを今後も積極的に行っていきますし、今回新たに公認プロとなられる方々については冠大会なども企画していく予定です。特に、セガにはセガサミーフェニックスというMリーグチームがあるので、選手たちとは積極的に連携できればと思っています。
──プロの方と一丸になって麻雀界を盛り上げて行こう、ということですね。最後に、ユーザーの方やキンマwebの読者の方に向けて、メッセージをお願いします。
吉田 10周年で行ったチャレンジの中で、お客様に好評だった部分についてはしっかりと拡充していきたいと思っています。今回もまた11周年で100名規模のオフイベントを開催しますし、東京だけではなく地方でもイベントを開催する計画があります。
そして、『MJ』にはおよそ300名のプロの方が参加してくださっていますので、そうした方々と打てる場は、オンオフを問わずたくさん提供していきたいです。純粋に麻雀の人気を高めるところで『MJ』というコンテンツを使っていただけるよう、我々開発陣としてもどんどん『MJ』を使いやすくしていきたいという気持ちがありますので、ぜひ今後も期待していただければなと思います。