セガが運営するネットワーク型対戦麻雀ゲーム『MJ』のスマホアプリ版が、リリースから11周年を迎える。昨年の10周年では実況に松嶋桃・浅見真紀、解説に渋川難波・河野直也を追加した他、「役姫」という育成要素があるコンテンツを用意するなど、大型アップデートでさらなるファンの獲得に成功、現在では1500万ダウンロードを超える人気コンテンツになっているという。11周年を迎え、さらなる展開や発展は。『MJ』の吉田一馬プロデューサーに、お話を伺った。
■10周年の反応と、リアルイベントの盛況
──『MJ』では昨年、10周年の大型アップデートを行われましたが、その後のお客様の反応などはいかがでしたしょうか。
吉田 非常に良かったと思います。10周年というちょうどいい節目で、実況・解説の方や「役姫」の追加はもちろん、コロナ禍が明けてきたということで、今までやっていなかったようなオフラインイベントも実施するなど、いろいろなチャレンジをさせていただいてきました。
お客様の数も順調に伸びていますし、Mリーグなどの影響もあって、麻雀に興味を持つ方自体がすごく増えてきている、それが『MJ』のユーザー数増加にもつながっていると感じます。正直、コロナ禍が明けたことでみなさまが外に出て行くことができるようになり、それによってユーザーの方が離れてしまうことも懸念していましたが、引き続き遊んでいただけていることにはすごく感謝をしています。
──イベントの反応はいかがでしたか。
吉田 昨年の7月30日には東京で、今年2月には大阪で、麻雀プロの方と『MJ』を使って対戦するイベントを行いました。最初、我々も雀荘でタブレットを使ってやるということで、イベントがどのようになるのか。お客様に楽しんでいただけるのかと心配もしていましたが、応募自体は定員の数倍ありましたし、現場ではお客様がみなさん笑顔だったのが印象に残っています。
実は、イベント自体は単発の予定だったのですが、各会場でお客様とお話しさせていただく中で「引き続きイベントをやってほしい」という声がとても多く、それを受けて今年8月18日に行われる第3回のイベントでは、ゲストを含めると総勢100人規模で行わせていただく予定です。
──10周年のアップデートでは、実況に松嶋桃プロや浅見真紀プロ、解説に渋川難波プロや河野直也プロと、Mリーグでご活躍されている方々が実装されました。反響も大きかったのでは。
吉田 実際にMリーグで声が聞ける方々ですし、実装当初から反響はすごかったです。お客様からも「この人を設定しているよ」という声がたくさんあって、満足度はすごく高かったと思っています。まだ実装できていないプロの方から「自分も入れてほしい」というお声もいただいているので、いろいろな面から検討はしていきたいと考えています。
■プロと打てる接点を増やす
──そうした中で11周年を迎えられるわけですが、今後はどのような企画を展開されるのでしょうか。
吉田 実は10周年のアップデートの際に、サミーの人気パチスロ「獣王」と「アラジン」を『MJ』に実装したんです。麻雀というゲームに少し違うギャンブル的な要素を入れてみたのですが、これもかなりご好評をいただきまして、今後はそういったミニゲームも増やしていければと思っています。近々実装するのが、「役姫」が競争して、それにベッティングできるレースゲーム。役の強さが速さなどの能力になっていて、それを見ながら予想をする、というものです。こちらもぜひ、みなさまにお楽しみいただければと思います。
▲「役姫レース」画面
あとはプロの方との連携についてはもっと強くしていきたいと思っています。我々としてはプロの方と打てる場所、もしくはプロが打っているところを見せられる場所というのを『MJ』上で作っていきたいなと。
その一環として、『MJ』には40名以上の公認プロがいるのですが、この度、新たに5名のMリーガーに加わっていただきます。園田賢プロ、堀慎吾プロ、渡辺太プロ、そしてセガサミーフェニックスに先日ドラフトで指名され加わった、竹内元太プロと浅井堂岐プロです。
▲園田賢プロ
▲堀慎吾プロ
▲渡辺太プロ
▲竹内元太プロ
▲浅井堂岐プロ
吉田 また、5月から「参戦プロ」という専用アカウントを新設し、各プロ団体に案内させていただきました。既に約250名のプロの方々に専用アカウントを配布し、現在MJに参加していただいております。なんと、公認プロを合わせ、およそ300名のプロと『MJ』で対局できるようになりました。公認プロ、参戦プロについては、今後も適宜追加していく予定です。