最後に瀬戸熊は、こう語った。
「とても楽しい時間で、この時間がもっと続けばいいと思っていたんですけど、次はまた切り替えて決勝の闘いに向けて頑張りたいです」
「和解」と書くのは先走りかもしれない。こんな対局は今までなかったのだから。けれど、20年前に袂を分かった相手と卓を囲み、笑って終え、「楽しかった」と言えた。その温度を、私は和解の手前の、いちばん美しい場所だと思った。
麻雀は、違いを超えて人を平等にしてくれるゲームである。歴史を背負った四人は、その卓の上で、ただ麻雀を打った。
瀬戸熊の視線は、もう決勝に向いている。

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