麻雀最強戦2019
サイバーエージェント杯
女流プロ代表決定戦
仲田、逢川、日向、西嶋
女流プロタイトル保持者達が
潰し合う凄惨な戦場
【A卓】担当記者:危険な鬼太郎 2019年7月21日(日)
このサイバーエージェント杯A卓には女流のトップがそろった。
現女流桜花・仲田加南
現プロクイーン・日向藍子
現女流雀王・逢川恵夢
現女流最高位・西嶋千春
何故、彼女たちがこの場で麻雀を打てるのかと言われれば、強いのはもちろんだが勝ってきたからだ。
今回の最強戦で、彼女たちがどうやって女流の頂点のタイトルを獲ったのか?その神髄が出ていたので書いていきたい。
東1局1本場
一人ノーテンだった仲田がこの好形からをポン!
仲田の麻雀を見たことが無い方は焦っていると思ったかもしれないが、私はそうは思わなかった。
仲田は高打点ばかりを作っている打ち手だと誤解しがちだが、バランスを非常に大事にしている打ち手だ。
一人ノーテンだから、焦って高い打点を作るのではなく、きちんと2着を目指してまずは軽くアガリを目指す。
日向からのを捉えての千点。自分がアガったということは他家のチャンスを潰すことにもつながる。
高打点を作る局と、サバく局。仲田はその見極めが優れているプロだ。
東2局
逢川の打牌が面白い。
この手牌からのドラ切り。
この手牌、と周りのくっつきにするとあまりにも窮屈すぎて、アガることは相当難しいし、リーチもしにくい形になる。
ドラとの価値を比較した結果、456の三色とくっつきでの方が優秀なので切りだ。
例えばなどを引いて愚形になったとしても、を切ればどの聴牌する牌を引いてもタンヤオ三色のヤミテンに取ることができる。
逢川が2枚目のポン。
ここでカンの聴牌を取る。
巡目も中盤も過ぎて、自分の手牌の守備力が低い。なら、ここは愚形聴牌でもアガリを拾って打点を狙うのは次局以降に狙いを定める。
逢川の柔軟な思考だ。
親で聴牌を果たした仲田
ここは非常に驚いた。まさかの打のヤミテンに構える。
場には3枚見えている。人によっては切りの変則3面待ちや、切りリーチが一般的なはずだ。
345の三色を見たわけではないとは思う。自分の聴牌よりも逢川の聴牌形が強いと読んだのか、ここは勝負局ではないと感じたのか。
すぐにをツモる仲田。これが仲田の用意してきた2着取り専用の戦術なのだろう。
ただ、1300オール程度ではまだまだ勝負は分からない。
その後も仲田は執拗にヤミテン戦術を続け、このアガリ。
タンヤオツモドラ1の2000オールで一歩抜け出す。
東2局3本場
逢川が一巡目にポン!
ここで、最悪なのが親の仲田に突き抜けられることだ。2分の1で通過できる予選が3分の1になったりでもしたら勝ち抜けの確率がグッと減ってしまう。