二階堂亜樹の光と影 “打者一巡”したMリーガーたちの変化 【熱論!Mリーグ】

勝又。

良いとは言えない配牌から、

オタ風のと切っていく。

今までの勝又だと

はたまたなどを切って字牌をため込んで形を狭めていたのではないだろうか。

そういう局面を何度も見たが、この局は丁寧に打ち進めている。

この辺りもトップ取りに向けて変えてきたのだろうか。

そのご褒美というわけではないだろうが、カンで即リーチ。

一発ツモでマンガンのアガリになった。

初トップに向けて上々の滑り出し。

 

4

 

園田がカンチー、オタ風のポンとマンズの混一模様。

トップ目ということもあり、あたりを切りそうだが、ここはまっすぐを切っていった。

仕掛けているのが園田ということもあるだろうが、やはり今日の勝又一味違う。

 

2

 

今回も親ということもあり、字牌から丁寧に打ち出していく勝又。

を引いて分岐点。

受け入れ枚数でいえば切るのが良いが、

を引いてものシャンポン待ちとあまり良くない。

それならばを切ってソーズの伸びを見るのが自然だ。

しかし勝又は打!!!

 

「嘘でしょ??!!」(2回目)

 

を引いて即リーチで良しということだろうが、これには驚いた。

ドラということも切りを後押しするだろう。

積極的にいこうと行き過ぎるあまりを切ったように見えた。

打ち方を対応させようとすると、どうしても反動が出てしまう。

その反動だろうか。勝又まだ進化の途中か。

 

4

勝又が軽快に役牌のを仕掛ける。

 

トップははるか彼方。

もうここは2着を死守する局面だ。

上家は策士・園田。

アシストも十分期待できる。2着は堅い。

・・・

はずなのだが、なんと園田がアシストしてこない。

風林火山はポイントをもっているため、厳しく打とうということだ。

園田の目論見通り、親の近藤がアガり、勝又は3着に落ちてしまう。

 

42本場

ラス抜けを目論見る朝倉

 

をポンしてここで長考。

大三元があるのでは切らないだろうがで悩んだのだろう。

その隙を見逃さなかったのが勝又。

 

このテンパイから、大三元に怖いを勝負!!

自身の手もアガれば2着の可能性があるので、朝倉の長考がなくても勝負した可能性が高いが、朝倉が考えた以上、大三元で当たることはない。

もし大三元なら悩む必要がないからだ。

この冷静な勝負が実を結んだ勝又。

園田から8000の出アガり。

順位こそ上がらないが、失点を最小限に抑えた価値ある3着だ。

園田としては目論見通り、風林火山を3着に落とすことには成功したが、自分のポイントを減らしてしまった。まだまだ先が長い中、少しやりすぎかとも思ったが、園田の作戦だろう。今後もこういった順位を考慮した選択が多くみられるはずだ。

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