神よっ……!
魚谷侑未を、
セガサミーフェニックスを、
祝福しろっ…!
チームの不調を断ち切れっ…!!
文・徳岡明信【月曜担当ライター】2023年11月6日
現在5連続4着と不調から抜け出せずにもがき苦しんでいるセガサミーフェニックス。
今夜こそ負の連鎖を断ち切りたい。チームの思いを背負って登板するのはこの選手。
チームの頼れるエース、魚谷侑未。
チーム唯一のプラスポイントをキープしている魚谷。
彼女の活躍がチームの起爆剤になる事であろう。
いついかなる時も冷静に局面を見つめ、
しっかりと勝負もしていく魚谷のバランス麻雀でチームの窮地を救えるか。
解説の萩原聖人による選手紹介で始まったこの試合
「神よ、魚谷を祝福しろぉぉぉぉおおお!!!」
いざチームとサポーターの期待を一身に受けて戦場へと歩む。
第1試合
東家:白鳥翔 (渋谷ABEMAS)
南家:鈴木大介 (BEASTJapanext)
西家:松ヶ瀬隆弥 (EX風林火山)
北家:魚谷侑未 (セガサミーフェニックス)
東1局
神は魚谷を祝福する気があるのだろうと感じるこの手牌。
5巡目の先制リーチ、高めのでタンヤオがついて満貫だ。
何の迷いも無く入ったこの手。こういった手をスッとアガると、今後の気の持ちようもだいぶ楽になる。
いきなり魚谷に勝負手が入った。
しかし中々アガる事が出来ずに巡目が進み
大介が魚谷の現物待ちでテンパイを入れる。
すぐに白鳥からが出て2000点のアガリ。
放銃した白鳥よりもリーチが交わされた魚谷の方が痛い。
またもフェニックスに暗雲が立ち込めるスタートとなった…
しかし、今日の魚谷はここからズルズルとはいかない。
裏ドラ1枚乗せた2000/4000をアガって前局のリベンジ。
次局の東3局は5巡目のこの手をダマテンに構えてサッとアガリ切る。
567の三色の手替わりがあり、勝負手変化もある。
それよりもリードしたこの局面を進めていく事がダマテンの最大の理由か。
チームがきつい状況へと置かれている中でも魚谷は冷静だ。
園田賢や小林剛、新加入の渡辺太などのデジタル派の影に隠れているが、
Mリーガーの中では忠実に手牌を進めていき、忠実に押し引きをしていく魚谷はかなりのデジタル派だと筆者は思っている。
デジタルに打ち続けるのはとても大変で難しい事だ。
チームのポイント状況を加味したりすれば、大振りもしたくなるのが人間の性だと思う。
しかし先述のように、このような状況でも魚谷は焦らない。
強いメンタルと自身の麻雀を信じて、
そしてこの後出てくるチームメイトへの信頼感。
フェニックスのエースとして今日も堂々と自分の麻雀を信じて闘う。
とても速い展開で東4局、魚谷の親番へ。
冷静さに長けるのは魚谷だけではない。
松ヶ瀬が待ちの満貫テンパイ。
自身からもも4枚見えでとても感触の良い待ち、リーチといってもおかしくないが、ここはダマテンを選択した。