から、を1鳴きしている。
その後、安牌を抱えないままブクブクに手を進め、結果的に放銃してしまった。
供託を取りにいったのかもしれないが、これだけの手材料で3巡目、慌てずともメンゼンで中~高打点を狙う方が安定しないだろうか?
上家である親の小林の捨て牌を見ると役牌からビシバシ切り出しているので、そこそこは整っていそうだ。少なくとも安牌を持たず手を進めるのはデンジャラスに感じる。
以前、魚谷にインタビューをした際に
「私の打ち方は勝たないと批判されることはわかっているので…」
と悲痛な思いを語ってくれた。
と、同時にこうも言っていた。
「Mリーグで打った感触として、周りのテンパイが想定よりも平均して3巡くらい早い」
たしかにこの日も、たくさん仕掛けては、先制リーチを受けて困る局面が多かったように思う。次の局のこのポンはどうだろうか。
親でを一鳴きしてカンの1500にとった。
これは先ほどよりはポン寄りになるとは思うが、最序盤であることと上家から出たことをふまえ、ワンスルーして高打点を狙う選択肢があってもよいのかなと思う。
結果が伴わないと、悪い部分が目立ってしまうのは仕方ない。
ただ、魚谷自身が感じたズレが本当なら…このままの打ち方でよいのかは心配なところだ。
というわけで本日は4人の打ち手を取り上げてみた。
今後は総力戦となり、熱い対局も増えるだろう。今から1か月が一番面白い時期なのかもしれない。
(C)AbemaTV
麻雀ブロガー。フリー雀荘メンバー、麻雀プロを経て、ネット麻雀天鳳の人気プレーヤーに。著書に「ゼロ秒思考の麻雀」。現在「近代麻雀」で戦術特集記事を連載中。note「ZEROが麻雀人生をかけて取り組む定期マガジン」、YouTubeチャンネル「ZERO麻雀ch」