赤坂ドリブンズ
レギュラーシーズン +345.3pt 2位
セミファイナル +37.8pt 4位
ファイナル +184.3pt 2位
©Mリーグ
(左から)鈴木たろう 浅見真紀 園田賢 渡辺太 越山剛監督
園田賢 +205.1 8位/36人
「正直、優勝をめちゃくちゃしたかったんです。ファイナルに残ったどのチームが勝っても2度目の優勝になり、ドリブンズには最初に優勝したことぐらいしかなかなか誇れるものがなかったので、2度目の優勝を他に取られるっていうのは嫌だ、自分たちが獲りたいというのはありました。ただ、そうは言っても近年のドリブンズを見ると、レギュラーシーズンでふがいない成績だったことが多かったので、2位という結果自体は結構うれしいなという感じです。
ドリブンズは初年度、調子に乗っていたんですよ。『俺たち最強!』『強いドリブンズ』みたいな感じで調子に乗っていたんですけど、今は『ひさびさに強いドリブンズを見せられた』というほど増長できない、みたいな感じはあります。ただ、いい成績は残せたと思います」
鈴木たろう +211.2 7位/36人
「今年は最高スコア賞を獲れましたけど、とことんダメな時期とめちゃめちゃいい時期と、極端な1年だったなと思いました。(苦しい時期は)悔しさいっぱいで、小さくなって生きておりました。でも、最高スコアを記録できたあたりで少し図に乗ってしまいまして、そうするとまたすぐダメになって、やっぱり調子に乗るものではないな、と改めて思いました。
とてもチームの雰囲気が良かったので、負けていてもみんなが励ましてくれると言いますか、『大丈夫だよ』と言ってくれる雰囲気があり、1年間を明るく過ごせたなという気持ちでいっぱいです」
渡辺太 +36.2 12位/36人
「こういう大舞台で打ててファイナルまで行けたということで、プロ2年目なんですけど、すごく大きな経験をさせてもらっていると思います。感謝しかないです。
緊張する要素もかなりありましたけど、自分の麻雀に関しては自信を持ってずっとネット麻雀を続けてきたので、それをなるべく変に崩したりせずに打てるかどうか、というのは自分の中での課題でした。それができたので、結果として個人では大勝ちという感じではなかったんですけど、結構安定した成績は出せて、チームにもですし、Mリーグ全体にも多少自分の打ち方で影響を与えているかな、と感じた部分も少しあります。そういう部分が、自分の中では印象深いです」
浅見真紀 ▲107.2 25位/36人
「すごく楽しかったというのが一番です。私も個人の成績としてはいいときも悪いときもあったんですけど、そういう経験をさせてもらえたことが、まずはすごい収穫だなと思っています。あとは1年目でセミファイナルとファイナルまで、みんなのおかげで連れてきてもらえたのはすごい財産だなと思っていますし、最後まですごく楽しかったなと思っています。みんなのおかげで私も楽しめていたと思います」
越山剛監督
「もちろん優勝したかったですけど、2位というのは本当にいい成績だと思うので、うれしい気持ち、満足する気持ちも多少はあります。昨年にああいった形で選手を入れ替えて、自信を持ってドラフトで加入してもらった2人を迎え、とはいえ麻雀は、技量や経験などがダイレクトに安定して結果につながる競技ではないので、怖い部分もありました。今シーズン成績が出なかったらどうしよう、という思いもずっとありましたので、2位という成績には残念な部分はありますけど、少しホッとしています。あとは、本当にいいチームができたなと思う部分があります。チーム戦って、麻雀で特殊じゃないですか。みんなプロだし、それなりに技術を持っているので、それがどれくらい影響するかわからないですけど、結局はストレスなく、麻雀に限らず仕事は明るく前向きに、楽しくやるのが一番いいと思っているので、今まで内側にストレスがあったわけじゃないですけれども、それがよりいい空気を生んだと思います。控え室では1日4、5時間、週2回、ファイナルだと毎日、みたいな形になると、組織を運営する側としてはそれくらいしかできないので、楽しくできたというのは良かったと思います。もちろん結果が出ていたからかもしれないですけど、そういった意味では本当にいいチームになったなというのもありますね」
──太選手にお伺いします。Mリーグという麻雀界で一番注目される舞台で、プロでも最強クラスの相手と戦うことがたくさんあったと思います。その中で新たに得たもの、自信をつけたところなどを教えてください。
「自信をつけたところに関しては、プレースタイル的に押すほうなのですが、大舞台で同じ選択ができるかという部分は貫けたので、それは良かったと思います。あとは、ネット麻雀は不特定多数の人と打つので、今までは『この人が相手だから』とか、人によって打ち方を変えることはなかったのですが、多少なりとも人の牌譜を見たりとかもするようになっているので、少し考え方が変わりつつあるのかな、と思います」