82.3ptは、平時ならば十分大きなトップだ。
ただ、それでも現状においては全くもって足りない。
勝又は
「苦しいは苦しいですけど、何とかまだ可能性は、0.何パーセントかは残ったと思います」
と語った。
果たして、本当に可能性は残ったのだろうか。
まず、3/6に試合をするパイレーツが大きくポイントを伸ばせば、その時点でセミファイナル進出はほぼ絶望的となる。
そして仮に3/6の結果でパイレーツが大きくポイントを減らした場合、現時点で風林火山と6位ドリブンズとのポイント差は267.7pt。
3/9のレギュラーシーズン最終戦でドリブンズとのトップラス(順位点1位50pt、4位-30pt)を連続で決めた上、2戦合計で10万7800点以上の点数差をつけなければならない。
ドリブンズは当然これを阻止しに来る上、この日共に卓を囲むセガサミーフェニックス、KONAMI麻雀格闘倶楽部も、風林火山に好き放題やらせるようなことはないだろう。
一つ、データを紹介する。
Mリーグのレギュラーシーズンにおいて、1日で同一チーム間での連続トップラスが決まったことは、過去に7回あった。
そのうち、上記の「267.7pt」以上のポイントが動いたケースは「2例」。
2018/10/4 渋谷ABEMAS – KONAMI麻雀格闘倶楽部 270pt
2018/10/26 KONAMI麻雀格闘倶楽部 – 渋谷ABEMAS 269.4pt
※左が勝ったチーム
困難を極めるが、過去に例がないわけではない。
「ALL HOPE IS NOT GONE」
希望はまだ、なくなってはいない。
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。