【文・渋川難波18】緩やかな敗北を受け入れるな【白鳥翔に学ぶ】

麻雀をやっていて、皆さん一度は経験があるだろうことを言います
「点棒は無いけれど手がそんなに良くなくて、まあいつかチャンスが来るだろうと先延ばし先延ばしにして、気付いたらそのまま終わっていた」
先延ばし作戦は一見安定しているように見えますが、それは緩やかな敗北への第一歩です。
もちろん無謀な特攻は敗北への近道なのですが、ただただオリ続けるのも決して褒められたものではありません。
それでは今日の例題に参りましょう。「麻雀ハイブリッド」の愛称を持ち、繊細さと大胆さを併せ持つ白鳥翔選手。ドラポンが入っているこの状況で、どうしたでしょうか?

解答

切りリーチ
解説
相手はドラポン。さらにドラポンに押している人もいる中、自分はリーチのみのペン待ちテンパイです。
通常ならとても押せる手ではないでしょう。
しかし、白鳥選手はリーチに踏み切りました。その理由を考察していきましょう。

現在南3局のラス目、仮にオリるともうオーラスしか残りません。(親はトップ目なのでかなりの確率でドラポンにはオリそうなので)

オリた場合
ドラポンの丸山選手が和了ると、オーラスマンガンツモでやっと三着。和久津選手が和了るとオーラスマンガンツモでもラス。
流局したとしても、丸山選手と和久津選手が共にテンパイだと、オーラスマンガンツモでもラス。

つまり何が言いたいかと言いますと、「オリてもろくな未来は待っていない」ということです。
しかしこれをリーチするとどうでしょう?
和了ると最低でもオーラスにマンガンツモで二着になります。
流局しても、丸山選手さえオリると同じ条件が残ります。
放銃するともちろんラス濃厚ですが、現在がすでにラス濃厚なのです。
ここでオリるのは、まさに緩やかに敗北に向かっているだけです。
勇気を持ってリーチすることこそが、着順アップにつながるでしょう。
白鳥選手の決意のこのリーチ、結果は図のように二人テンパイの流

となり見事オーラスにマンツモ条件を残すことができました。

そして迎えたオーラス、二着目の和久津選手からマンガンを直撃して、なんと二着で終了することができました。
このように、勝負するときにしっかり押せば未来は切り開かれます!(ダメな時もあります)
ラス目の時は、とにかく大胆に攻めましょう!!
それではまた!

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