当然
を切っての追っかけリーチ!
でアガれば三色だ。
勝つのはか、か。
滝沢か、瀬戸熊か。
風林火山か、雷電か。
麻雀には、とある地点からは打ち手にはどうすることもできない部分がある。
めくり合いの結果は神のみぞ知る。
祈っても無駄なことは、痛いくらいにわかっている。
しかしどうしてもツモる手に力が入る。
どうしても勝利を願ってしまう。
神のほんの気まぐれによって、勝者と敗者が明確に分かれてしまうからである。
鼓動は高まり、吐息は荒くなる。
神の置いた配置--運の要素こそが麻雀の魅力なのかもしれない…
そんなことを考えていたら
「ロン」
声は意外なところから発せられた。
リーチに対し回っていた高宮が三色赤赤の8000を瀬戸熊から和了。
瀬戸熊はこの事実を受け入れるのに、数秒を要した。
アガリたいのはみんな同じ。理不尽に見えるこの結果こそ、俺の愛した麻雀だと。
こうしてトップは
滝沢のもとに転がり込んだ。
滝沢は2回戦も登板し、連勝。
なんと、一夜にして格闘倶楽部をまくり、ファイナル進出圏内に躍り出た。
滝沢は「負けたら解任」という状況を楽しんでいると語る。
プレッシャーに感じるのが一番ダメで、開き直っている部分があるという。
たしかに、滝沢のセミファイナルでの戦いを見ていると、たたみかけるような攻めを見せたかと思いきや、さきほどの東2局のチートイでかわしたように対応したり、戦う気持ちを持ちつつ冷静さを保っている。
まさに風林火山の名の如く、あらゆる戦術をバランス良く使っているように見える。
風林火山が生き残るのか。
ファイトクラブが意地を見せるのか。
雷電は奇跡を起こせるのか。
ドリブンズは大丈夫なのか。
セミファイナルは泣いても笑っても、あと2日である。
オマケ
これは先々週書き忘れた「オマケ忘れ」なんだけど、
丸山奏子プロが、弾ける笑顔でインタビューを受けているときに
「ちょっとギャンブル感があったんですけど、アガれると大きいので…」
との発言をした。
おいおい、ギャンブル言うんじゃないと(笑)
見ているこっちがヒヤリとする。
これ初めてのことではなく、たしかたろうプロもギャンブルという言葉をインタビューで使ったんだよな。
多分、ドリブンズ内で麻雀の話をする時に日常的に使われている言葉なんだと推測する。
ノーギャンブルで一つの方向を目指している現状なので、「ギャンブル的な選択」は他の表現を使うべきだろう。
「偏差の大きい選択」
「結果が上下の大きくブレる選択」
「勝負に出た」
など。
というわけで本日はここまで。
ウマ娘がメンテしてくれているおかげで、集中して書くことができたのでした。
麻雀ブロガー。フリー雀荘メンバー、麻雀プロを経て、ネット麻雀天鳳の人気プレーヤーに。著書に「ゼロ秒思考の麻雀」。現在「近代麻雀」で戦術特集記事を連載中。note「ZEROが麻雀人生をかけて取り組む定期マガジン」、YouTubeチャンネル「ZERO麻雀ch」