ケチなチーテン拾う気なし……!!強気のヴィーナス・黒沢流「勝利の方程式」! 【Mリーグ2021観戦記12/3】担当記者:渡邉浩史郎

【9ソウ】をアンカンした園田が持ってきたのは、園田にとって悲しみでしかない【4ソウ】

ここは黒沢のアガリ!リーチ・イーペーコー・赤に新ドラ、そして裏ドラが2枚乗ってなんと跳満!再びの12000で沢崎を捲り返した!

【南3局】

当然このままでは終わらないのがマムシの沢崎。

親番もしぶとい粘りで聴牌を入れて先制リーチにたどり着く。

しかし実はタンヤオ三色赤赤、ツモって跳満の聴牌を入れていたのは黒沢。掴んだ片筋の【5ソウ】も……

ビシッとプッシュ!強気のヴィーナス、ここが勝負どころと見たか。通っている筋も少なく、一筋勝負なら数理的にも全然見合うところだろう。

最後のツモで降ろされる形とはなったが、今年度これまでの戦えない手牌で戦わされる黒沢とは明らかに違う、雷電ユニバースの期待も最高潮まで高まってきていよう。

しかし【南3局1本場】で沢崎の供託を回収するアガりで、再び追う側に立たされてしまう。

【南3局2本場】

黒沢の手がいい。6巡目にしてタンヤオドラ赤のイーシャンテン。ここで再びトップ目に立ってオーラスを迎えたいところだ。

ライバル沢崎のポンも入っており、黒沢としては何とか先にアガり切りたいところ。

そんな黒沢のもとに、上家の園田からプレゼント牌が降りてくる。リャンカン形を解消して3900は4500の聴牌が取れる、まさに垂涎の【5ピン】。さしもの黒沢といえど……

スルー!!!!!!!!!!!!!

そして引き入れたるは【7ピン】!!リーチでぶつけに行った!!!

3900は4500のアガリでは、脇から出たときに沢崎にオーラス1000・2000ツモ条件も3900出アガり条件も残ってしまう。それならばこの手を勝負手にしてしまおうという黒沢の、もはや勝負勘がそうさせているといっていい切れ味鋭い選択。結果は……

特技:ドラ引き!!!!!!

リーチ・ツモ・タンヤオ・ドラ・赤・赤!!三度目のハネマンのアガリで全員を大きく突き放した!

オーラス、下を倍満ツモ条件まで押し込んだことで悠々とウイニングラン。

チームと自身の逆境を塗り替えるかもしれない、そんな大きなトップを獲得した。

初年度の黒沢麻雀「セレブ打法」の衝撃を彷彿とさせるようなそんな久しぶりの会心のトップ。一戦目萩原が捲られたとはいえ、今日一日を大きなプラスで終えた。潮目の変わりを感じさせるような、雷電のチームメンバーにとっても雷電ユニバースにとってもとにかくうれしい一日となったことに違いないだろう。

もちろん私にとっても嬉しい一日となったことを最後に添えておこう。(初的中)

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