【仲林圭のゲスコラム】
VOL.29
こんばんは。本日もキンマウェブの時間がやってきた。さて、明日、13時からABEMAでリーグ戦の放送がある。対局者は田内、松本、矢島、小川(敬称略)と私の5名で対局だ。是非見てくれ、よろしく頼む。
さて、最近の仲林が読んだ漫画について話そう。先日「5等分の花嫁」と「GIAGNT」いう漫画を読んだ。結論から言うとどちらもめちゃくちゃ面白かった。「5等分の花嫁」はキュンキュンするいい漫画だったし、「GIAGNT」はよくこんな設定思いつくなと感心する内容であった。読んだことがない人は一度読んでみてほしい。「GIAGNT」はGANTZを書いた方の新しい作品だ。絵がとにかく綺麗である。
さて、また昔話に戻って行こう。
ボブから仲林の部屋で昨日あったことを聞いていた。結論をいうとボブとつーちゃんはエッチをしたとのことだった。ボブは幸せそうであった。そりゃそうだ、意中の彼女とそういう関係になれたのだから嬉しくないわけがない。ボブは嬉しそうに今度デートする約束をしていた。ついにはいずれ日本に来るという計画まで立てていたのだ。まて、ボブ。そいつは話が早すぎないかとなだめるも、興奮した暴走機関車を止めるすべを持ってはいなかった。
最初は少しヤキモチを持ちながら聞いていた仲林であったが、イカれた暴走機関車を目の前にした仲林は冷静になってきていた。そしてだんだんと微笑ましく感じてきていたのだった。
ボブとの話が終わり、授業に参加をした仲林であったが、つーちゃんはいつも通り仲林に話しかけて来ていた。昨日と全く変わらない態度で接して来ていたので、まだ俺のこと好きなんじゃないかと勘違いをするほどであった。男はバカだ。昔好きだった人が今でも自分のことを好きなのではと勘違いするよな?女性は上書き保存、男性は別名保存と言うがまさにそうだと思う。男とはそう言う生き物である。
授業も終わり、仲林はまたオックスフォードの街に繰り出した。もちろん酒を飲みに行くためだ。カバンを寮に置き、仲林は寮を出ようとしていた。そんな中、つーちゃんがどこに行くのか話しかけてきた。飲みに行くことを伝えると、私もついて行くと言い出した。正直気まずいので、断りたかったが、断る理由もないので一緒に行くことにした。
いつものバーに行くと、ドイツのビールを頼み、二人で乾杯をした。ちなみにドイツビールはぬるいものがある。常温のビールが出されるのだが、これもまた通な感じがあって好きだった。多分日本人にはあまり好まれなさそうではあるが、うまぶりの仲林はよくこれを頼んでいた。
くだらない話を小一時間していた二人だったが、仲林は昨日の光景が目の裏に焼き付いていたし、ボブから色々な話を聞いていたので、なんだかモヤモヤしながら話を聞いていた。
この子は今現在どのような感情なんだろうか。それにしか興味がなかった。別に他の人を好きである仲林にとっては関係のない話であるのだが、気になってしまったのだからしょうがない。つーちゃんに昨日のことを聞いてみることにした。
つーちゃんは驚いた顔をして、気まずそうにしていた。あまり聞いて欲しそうではなさそうではあったが、少しだけ話を進めて行こうとした。まったくデリカシーのない男だ。
色々話を聞いて行くと、酔った勢いでやってしまったとの事だった。ボブがかわいそうではあったが、少しだけ優越感に浸ったのは確かであった。もちろん、つーちゃんとそう言う関係になるつもりもなかったが、話を聞く限りまだ仲林の事を想っているという事は理解することができた。
2時間くらい二人で飲んでいただろうか。お腹も空いてきた仲林達は寮に戻ってご飯を食べることにした。21時までに戻る事が出来れば寮で食事を食べることが出来るのだ。ちなみにイギリスの料理は果てしなくまずい。料理の途中に味付けするのではなく、お好みで味付けをするため、本当に美味しくない料理が並んでいた。唯一美味しいと感じるのが、カレーと中華料理だけだった。あとフィッシュアンドチップスも旨かった。イギリスに旅行に行きたいと想っている人は、本当に期待しないほうがいいので気をつけてくれ。ちなみに海外で美味しい料理が多かったのはイタリアと韓国だ。イタリアはなんでも美味しかったし、韓国料理が好きだったので韓国も最高だった。こんな時期だからなかなか行くことはできないであろうが、是非参考にしてくれ。
まずい料理を平らげた仲林達はお互いの部屋に戻って行った。部屋でいつも通りサッカーのダイジェストを見ていると、部屋をノックする音が聞こえた。どうぞと伝えるが、誰も入ってこない。どうしたのだろうかととびらを開けると、そこにはボブが立ち尽くしていた。そうか、日本語がわからなかったから「どうぞ」では入ってこなかったのか。
中に入れると、仲林はボブに色々と問いただされた。二人で寮に帰ってくる姿を見たのだと言う。1時間ほどかけて、仲林はボブに何をしていたか説明をした。ボブは安心した顔をしていた。しかしながら、これから起きる出来事のせいでボブの笑顔は少なくなって行くのであった。
日本プロ麻雀協会所属。主なタイトルは第10期雀竜位、第7回オータムチャレンジカップ優勝。麻雀界きってのゲス雀士として賛否両論を巻き起こしながらも前向きに活躍中。
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