満貫以下のアガリは禁止!? 乱打戦を制した白鳥翔の華麗な三色 麻雀最強戦2021「タイトルホルダー頂上決戦」観戦記【B卓】担当記者:危険な鬼太郎

満貫以下のアガリは禁止!?

乱打戦を制した

白鳥翔の華麗な三色

【B卓】担当記者:危険な鬼太郎 2021年5月22日(土)

最強戦で一番麻雀プロが輝いている対局とも言ってもいい、このタイトルホルダー頂上決戦。

本日2戦目のB卓で戦うタイトルホルダー4者を軽く紹介する。

發王位 白鳥翔

タイトルの恩恵を得て一番飛躍したのがこの白鳥だろう。白鳥自身が言っているように、麻雀プロというものはタイトルを一つ獲得したぐらいでそう待遇がよくなるものではない。実際、無冠の頃の白鳥はさほど印象に残るタイプの打ち手では無かったと思う。(髪の毛が目立っているぐらいで)

チヤホヤされるのは1年程度が関の山で、その間にTV対局などに呼ばれて結果を出せなければ、新たなタイトルホルダーに自分の席を奪われてしまうのだ。白鳥はタイトルを獲得してなおかつTV対局で結果を出し続けたからこそ、今の地位を確立した。

赤髪の頃に初タイトルを獲得し、黒髪を経由して三つ目の發王位というタイトルは金髪の時に獲得した白鳥。今回も結果を残しさらに活躍の幅を広げる事が出来るか。

 

十段位 柴田吉和

国士無双をツモって十段位を獲得したのはもう6年近く前の事なのに、未だにその事をちょくちょく話題にされている男。直近では数々のタイトル戦で良い所まで行くものの、中々優勝に手が届かなかった。だが今年はMリーガーの内川との熾烈な争いを制して二度目の十段位を獲得した。

どの対局でもそうだが柴田の麻雀はとても粘り強いのが印象に残る。過去にも最強戦では逆転でファイナルまで進んだこともあるので、今回もその粘り強い麻雀を期待したい所。

 

皓王位 浅井堂岐

新しく設立された皓王位というタイトル戦の決勝でいきなり遅刻をし、そのまま優勝をかっさらった伝説の男。

元より麻雀界の打ち手にはこういった破天荒なエピソードを持つ打ち手が多くいる。今の浅井にとってみればタイトル戦での遅刻と言うのは忘れられない苦い記憶になっただろうがやってしまったものはもうしょうがない。

これからタイトルホルダーとして、よりいっそう自分の麻雀を観られる機会が増えると思うので結果を魅せつけて挽回したい所。

 

令昭位 河野高志

遅刻をした浅井よりもある意味問題がある男。ネットの海へ自分の思った言葉を曲げずに放り投げるので数々の炎上を起こしてきた。昭和感がもう全面的に溢れ出ている。

攻めっ気が強い気持ちのいい麻雀を魅せてくれる河野。負ける時は大差で負けてしまう事も多いが、逆に言えば大逆転での勝利や2位以下を遥かに突き放すような他を圧倒する対局も多々見せている。

敵を作るたびに自分の麻雀を魅せつけて黙らせてきた、まさに生きる西楚の覇王項羽のような男。最強戦では中々結果を残せていないので、今回こそは!という思いが一番強いのではないだろうか。

【B卓】

東1局 親・浅井 ドラ【2ソウ】

柴田がいきなりのダブルリーチ!

そして白鳥からの追っかけリーチを貰ってしまうもののそのままツモって

ダブルリーチツモ【中】のマンガン!2000-4000のツモアガリ。いきなりこれじゃあ実況の日吉の喉が持たない。

東2局 親・河野 ドラ【9マン】

河野が1巡目からダブ【東】をポンし、

次いでカン【8ソウ】をチー!

【6マン】【9マン】の高めドラの【9マン】で5800の聴牌。

ここで浅井が結構面白い選択を見せてくれる。

めいいっぱいピンフのイーシャンテンに受ける【9ピン】を打つかと思いきや、ここは河野の現物の【1ソウ】打ち。河野が下家だから絞った訳ではないだろうし、第一打【4ピン】の河野の河からスピードを感じたか。

聴牌もしていない段階で【9ピン】【3ソウ】という二筋は行けない。浅井の凄く丁寧な麻雀だ。

河野が【4マン】を暗槓。

 

なんとこれがモロ乗り!ダブ【東】ドラ4の最低跳満が他家に明らかになる。浅井は河野の現物を打ちながらも後手から攻め返そうと虎視眈々に狙っていたものの、

河野があっさりと【6マン】をツモってダブ【東】ドラ4の6000オールのツモアガリ。これは大きすぎるか。

東2局1本場 親・河野 ドラ【6マン】

浅井の選択が面白い。

良い手牌だ。ここはホンイツイッツーが残り、トイトイも見えるので打【6ピン】かと思いきや

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