メンゼン清老頭炸裂! 激しいぶつかり合いの中チャンスを待ち続けた男がついに掴み取った女神の前髪 麻雀最強戦2021「全日本プロ選手権」観戦記【B卓】担当記者:藤井すみれ 2021年10月23日

メンゼン清老頭炸裂!
激しいぶつかり合いの中
チャンスを待ち続けた男が
ついに掴み取った女神の前髪

麻雀最強戦2021「全日本プロ選手権」観戦記【B卓】担当記者:藤井すみれ

気づいたら今年もあと2ヶ月と少しになっている。
5月に出産し、それ以来私の傍らにはムチムチの息子がいる。かけがえのない宝だ。
出産前は毎日ポン、チー、ロン、を繰り返していた私だが、今は毎日ミルク、オムツ、だっこである。
なかなか牌に触れる機会の無い毎日だが、麻雀を忘れた事は1日も無い。

だからこそ、映像対局を観る時間はあの高揚感を思い出させてくれる貴重な瞬間だ。
今回は、そんなムラムラしている私に観戦記を書かせてくれるという。
こんな育児疲れの私にまかせて大丈夫なのか?
どうなっても知らないぞ。

【麻雀最強戦2021全日本プロ選手権B卓】

他の有名プロばかり出てくる予選とは違い、地味にコツコツと勝ち上がった者の正念場である。
「Mの城壁」とか「超技能バトル」とかカッコイイタイトルがついているものが推薦入試だとすれば、今回のは完全なる一般入試である。
しかもエグい倍率の。最終合格発表まであと少し…あと2回勝てば「最強戦ファイナル大学」への入学である。

筆者も実は2015年にこの舞台にあがった事があるのだが、あのスポットライトは忘れられない。

関連動画:毎日麻雀を打つ女、藤井すみれの順調ツモ!!【麻雀最強戦2015】

いつかまた私も、と妄想しながら観る事にする。
さぁ、B卓の顔ぶれを見てみよう。

小宮悠(こみや はるか)
通称こみはる。プロ5年目。RMUの印象が強いと思うが、2020年に最高位戦に移籍した。
個人的にぐりぐりの◎である。とにかく丁寧で、強くて、所作が美しい。
過去何度も対戦して、本当に勝てる気がしなかった選手だ。同卓はごめんだが、観るといつもワクワクさせてくれる。

渡邉浩史郎(わたなべ こうしろう)
日本プロ麻雀連盟。プロ3年目。
特待生オーディションや、若手タイトル戦で優勝するなど入ってすぐに活躍。
Mリーグの観戦記を担当するなど、精力的に活動している。ネット麻雀で対戦した事があるのだが、完全にウザ強いタイプだ。
きっと今回も勝つために綺麗な麻雀などしない。貪欲に色んな手を使っていくだろう。

高口和之(こうぐち かずゆき)
日本プロ麻雀協会。プロ5年目。
年齢的にはレジェンド世代に近いが、まだプロ歴はフレッシュだ。
会社を早期退職して、第2の人生を思い切り麻雀にぶつけているところだと思われる。
「東大式」「京大式」は有名だが、高口は「九大式麻雀」でこの予選突破を狙う。

原佑典(はら ゆうすけ)
日本プロ麻雀連盟。プロ8年目。
見た目はイケメン、中身は天然。
筆者と長く同じ麻雀店で働いていたのだが、とにかく麻雀が弱かった。そしてアホであった。
しかし皆に愛されていた。ずっとEリーグで辛酸を舐め続け、その間めちゃくちゃいじられていたが気づけばC2リーグ。
しばらく見ていないうちにきっと強くなっているのだろう。そう信じたい。

「いざ!対決!」
中田花奈の鳴らしたドラが鳴り響いた。

 

[起家から、渡邉・小宮・高口・原]

東1局

【2マン】【4マン】【5マン】【2ピン】【3ピン】【4ピン】【6ピン】【6ピン】【2ソウ】【3ソウ】【4ソウ】【7ソウ】【7ソウ】【東】 ドラ【9ピン】

高口はここから打【5マン】とする。

そのままカン【3マン】待ちタンヤオ・三色の5,200テンパイをヤミテン。
キャッチフレーズの「昭和ジジイ」らしい手順で獲物を狙う。

次にテンパイしたのは小宮。

【3マン】【3マン】【6マン】【7マン】【8マン】【3ピン】【4ピン】【5ピン】【6ピン】【7ピン】【5ソウ】【6ソウ】【7ソウ】 ドラ【9ピン】

当たり牌の【3マン】を使いきり、リーチ。
原もすぐに追いつき、追いかけリーチとするが高口が小宮に放銃。裏ドラ1枚で8,000のあがりとなった。

更に親番でも1,300オールのあがり。
良いすべりだしだ。

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