【 #神域リーグ2024 第18試合観戦記】「たかちゃ…いえ、多井隆晴プロ。あなたの初トップ⸺いただきます!」【文 ゆうせー 】

東家:渋谷ハル
南家:ルイス・キャミー
西家:龍惺ろたん
北家:多井隆晴

第6節。チームアキレスは、

「自分の力が及ばなかった」

と唇を噛んだ、えるの悔しい4着に続き、

「今日は逆風の日」

と語るほどに、厳しい展開となった咲乃も4着。

まさに、大ブレーキを踏まされていた。

そこへ、

「出させてくれ。」

と、名乗り出たのが、

監督、多井隆晴

この日は、433444(なんの数字かは、神域リーグが好きな友達に聞いてみよう)の「たかちゃん」ではなく、

燃える麻雀の鬼「最速最強」モードの多井隆晴であった。

麻雀の節々からもその熱量は伝わってきた。

東1局では、


ここから、

【7ピン】とする。

チートイツだけは残すが、基本的に先制出来ないとみなしての、守備的な進行だ。

よくよく河を見ると、「その瞬間手の内で最も危険な」【4マン】【7ピン】の順に並べている。「徹底している」のが伝わってくる、なんとも味のある選択だ。

この局、

リーチと仕掛けに対して悠々とオリることが出来たのは、多井に先見の明があったからだ。

麻雀プロ最高クラスの守備力を、ここ神域リーグでも存分に発揮していく。

また、攻め方にも多井隆晴の「色」があった。

親番のイーシャンテン。

多井は、

【3ピン】を切った!

注目しているのは、

ここだ。

両脇の二人が早々にマンズの下(数字の小さい方)を切っている。

これは、我々も多井から学びたい「読み」だが、最序盤に切られた牌の2つ隣までは、持たれていないことが多いものだ。

特に、上家のろたんは【1ソウ】をポンしているので、2巡目に切っている【2マン】の周りは、手に薄いと考えられよう。

場況によっては【1マン】【2マン】を外すこともある手だが、ここは多井、自身の読みを使って、【1マン】【2マン】【3マン】引きが嬉しくなるように手牌をマンズの下に寄せたのだ。

次巡、

【3マン】待ちになって、光速リーチ!

これを見事とらえて、トップ目に立つ。

南3局にも、

追加点をあげ、神域リーグ開幕以来「3年越しの初トップ」まで、あとはオーラスを残すのみ。

「トップ」と言えば、第6節を迎え、チームグラディウスには、未だトップがなかった。

しかし、チームの士気は確実に高まっていた。

「今まで取った中で一番嬉しい2着かもしれない」

と、涙ながらに話した、前節2着の鈴木勝。

1試合目、

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