麻雀番組を10倍楽しく見る方法第4回【麻雀プロに電車で話しかけていいですか?】

麻雀番組を10倍楽しく見る方法第4回

文・黒木真生

麻雀プロにSNSで話しかけていいですか?

良いと思います(笑)

●ご自由に
返事がもらえるかどうかは分かりませんが、SNSで話しかけるのは自由ですよね。麻雀プロはまだまだ社会的認知度が低くフォロワーも少ないため、麻雀の質問に答えてくれる余裕の残っている人もいます。話しかける人が増えたら返事し切れなくなってくるかもしれませんから、ファンにとっては今がチャンスかもしれませんよ。

●批判はOK?
批判して良いかどうかを決めるのは私ではありませんが、それも自由ですよね。

●どこからが誹謗中傷なの?
それを私が決めるのも変ですね。ただ、私が常に念頭においているのは『アカギ』16話で赤木しげるが言った「このヤロー殺しちまえってことは自分も殺されてもかまわないってことだ。そうだろ……?そういう意味なんだろ…?」というセリフです。荒々しい言葉を相手に投げかけたら荒々しく返されるか無視されるかです。仮に丁寧に返されたとしても相手は内心「コノヤロー」と思っているでしょう。当たり前なのですが、人は時として「安全な場所(だと当人が思い込んでいる所)から一方的に相手を傷つけるだけの行為」に加担してしまいがちです。そしてその時は自分に正義があると思い込んでやってしまうのがタチが悪いですよね。だから時々アカギやドサ健、坊や哲のことを思うようにしています。

●傷ついている人はいるの?
たくさんいると思います。もちろん、人前に出る仕事を選んだ時点で多くの人から言葉の暴力を浴びる覚悟はできていないといけないとは思います。が、そういった行為への耐性が強い人もいれば弱い人もいます。できれば強そうな人を選んでストレス発散をしてあげてください。ちなみに私や金本委員長は耐性が強く、全然気にしません。

ただ、私の場合は、汚い言葉遣いをしてきた人は無視します。私も実生活では「やかましわダボ!しばくぞ!」と言ってしまったり、相当汚い時もあるのですが、そういう汚い姿を公の場で出したくないからです。

 

麻雀プロに電車や店で話しかけてもいいですか?

周囲に迷惑にならない範囲でなら良いでしょう

●あなただけのスター
電車や飲食店の中で麻雀プロを発見した時に話しかけるのは良いのですが、対象は「あなただけが知っているあなただけの大スター」であることを念頭においてあげてください。そうしないと、あなただけが興奮していて、周囲の麻雀ファンじゃない人は「何? 誰? 知らないけど有名人なの? 見たことないけど誰?」となって、ざわざわします。そして麻雀プロの心もざわざわします。結果的に麻雀プロを辱めることになるので配慮してあげてください。おそらく、有名プロのほぼ全員がこの仕打ちにあっていて、一種の「あるある」にすらなっています。

●短時間でお願いします
麻雀プロも人間です。握手とかサインぐらいなら全然良いと思いますが、あまりに長い話になると迷惑な時もあるでしょう。移動中に仕事の連絡をしていたり、麻雀や原稿のことを考えたいかもしれません。プライベートと仕事の線引きがあいまいな商売なので、どうせヒマなんだろうとタカをくくって接すると気の毒な場合もあるのでご注意ください。特に試合前など、集中したかったりルーティンがあったりすることもあるので、配慮してあげてくださいね。

●タクシー運転手さんへ


麻雀プロ同士でタクシーに乗っている時、結構な確率で業界内の極秘の話や他人の噂話などをしてしまいます。目的地に着いて支払いをする段階で「いつも見ています」と言われることが結構あるのですが、できれば最初の方で言ってあげてください(笑)。もちろん、常に人の目や耳を気にしていれば良いのですが、まだ麻雀プロはそこまで有名ではないので、ついうっかり口を滑らせてしまいがちなのです。

麻雀のAIはどれぐらい強いの?

プロ並みです

●麻雀AIって?
すごく簡単に言えば、麻雀AIはたくさんの牌譜を見て学習し自分の力でどんどん強くなっていくロボットです。体力はほぼ無限にあるため、人間にはできないスピードで学習していきます。

●マイクロソフト社が参戦
インターネット麻雀サイト『天鳳』に参加し話題になったのは『爆打』という麻雀AIでした。次に『NAGA25』という麻雀AIが登場しましたが、いずれも安定段位は六段から七段の間なので、人間のトッププレーヤーより強いとは言えません。しかし、マイクロソフト社の『Super Phoenix』が十段に到達。2020年6月現在も十段をキープしています。

●天鳳位も夢ではない?
現在は『天鳳』の最高峰タイトルである『天鳳位』を目指せる『鳳凰卓』への参戦をAIにさせていませんが、もしそれを解禁すれば『Super Phoenix』は『天鳳位』になってしまうだろうと予想されています。人間には体力の限界があるので『天鳳位』へのチャレンジ回数も限られてきますが、AIは何時間でも打ち続けることができるため、文字通り「時間の問題」と言われているのです。

●天鳳位とプロの比較は?
『ASAPIN』こと朝倉康心プロ、『すずめクレイジー』こと石川遼プロ、『独歩』こと山田独歩プロ、『gousi』こと齋藤豪プロら、プロの世界で活躍する『天鳳位』たちも複数いることから『天鳳位』は平均的なプロよりも強いと見ることができるでしょう。つまり、麻雀AIはすでに少なくとも平均的なプロ雀士よりは強くなっていると言うことができると思われます。

文 黒木真生

この連載は10月1日に書籍として発売されます。お楽しみに!

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