永井孝典から送られた挑戦状──3つの鍵を探せ!Mリーグ謎解き脱出ゲーム──【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 12/5 第2試合(麻雀チャンネル)】担当記者 小林正和

永井孝典から送られた挑戦状
──3つの鍵を探せ!
Mリーグ謎解き脱出ゲーム──

文・小林正和【金曜担当ライター】2025年12月5日

誰が予想できただろうか。

新たに8名のMリーガーが加わった今シーズン。
復帰した東城りお、独特な選択でチームを牽引する下石戟、苦しい状況でも支え続ける石井一馬──。

そして、その誰よりも強烈に存在感を放ち続けている男がいる。

三河の猛将、永井孝典だ!

現在、個人スコア首位・最多勝の二冠。
もはや、今いちばん強いMリーガーと言われても誰も否定できないだろう。

「桃鉄なら“永井社長”て名前にして、ボコボコにできるんだけどなぁ(笑)」

あの最速最強・多井隆晴でさえ、いま一番負けたくない相手と名指しされるほど。

そんな永井の実態を探るべく、あなたは偶然にもこの
「Mリーグ・脱出ゲーム〜永井孝典編〜」
に迷い込んでしまったみたいだ。

気づけば画面の前には、一枚の挑戦状が置かれている。

◆挑戦状◆
─────────────────
・隠れた3つの鍵を探せ!
・勝利の秘訣は「トップを取れだ!」
─────────────────

どうやら、この謎を解かないといけないらしい。

果たして、永井の強さの核心にたどり着き、ここから脱出することはできるのか。

制限時間は10分。
それでは、ゲームスタート!!

第2試合

東家:瑞原明奈U-NEXT Pirates
南家:萩原聖人TEAM RAIDEN / 雷電)
西家:永井孝典EX風林火山
北家:多井隆晴渋谷ABEMAS

🔑鍵その①:アガリに近いか遠いか
手がかりとなる最初の鍵を探すために、あなたが開けた扉は東1局からだ。

この局は、負けたくないと俄然(がぜん)やる気に満ちた

多井が

リーチ・一発・ツモ・ピンフ一盃口・赤
3,000・6,000

いきなりハネマン・スタートを叩き込んできた局。

ポイントは

もともとは赤牌もあり、ファースト・テンパイでシャンポンかペン【3マン】で即リーチも十分だったが、多井はそれを選ばず、ヤミテンに構えると

【4マン】を引き入れて【3マン】【6マン】待ちへ。高めイーペーコーの手替わりを待ってからの見事なツモアガリした点だ。

ルールを考えれば、これは理にかなった一打だろう。

表ドラ4枚に加えて赤3枚、裏ドラやカンドラなど、相手の押し返しも強烈になるこの環境下では、この「最終形の良さ」は勝率を上げる最大の武器になる。

まさに、お手本のような構えだった。

……あれ!?永井は??
何もしていないように見えるが。

そう、ここが最初の鍵だ。

永井は何もしていない。でも、それこそが鍵の一つなのである。

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