【クイズ】解けたら君もMリーガー、岡田紗佳の山読み【文・渋川難波・29】

その28 場を読む力を身につけろ!

麻雀は4人でやるゲームですので、場況というものが存在します。(場の状況)。
他人の捨て牌や仕掛けによって、判断を変えることができれば、初級者を越えたと胸を張って言えるでしょう。
それでは早速問題です。
「役満ボディ」の異名を持ち、成長著しいと評判の岡田紗佳選手。ここから何を切ったでしょうか?リーチかどうかもお答えください

 

 

 

 

 

 

を切ればリーチドラ1のテンパイ(ただし東4局のトップ目)

解答

切りリーチ

解説

この手と点棒状況だけを見ると、切ってカンリーチってどういうこと?と思うでしょう。
何故ならこの点棒でこの手ならヤミテンにしても普通ですし、リーチするにしても端っこに近いカンにするのではないでしょうか
一見ミスとも思えるようなこの選択ですが、実はこの局面において正着だったのです。
その理由を考えていきましょう。

 ドラ
①トップ目だけど、まだ東4。守りに入るには早い


②ヤミテンにした場合、嬉しい手代わりは実はあまり多くない。
切りヤミテンにした場合
好形になるのは、引きのみ。
引きは3面待ちだがフリテン、引きは不満なツモ和了、引きはシャンポンになるけど待ちが増えたわけではない。
仮にポンをしても2000点になるので、それは不満

③リーチドラ1でもツモって裏を載せてマンガンなら決定打になるのでここは強くリーチと行きたい

以上のことから、ここはリーチをかける!となりました。

なぜカンではなくカンにしたの?

ではなぜカンではなくカンにしたのでしょう?
それは、「場況」を見るとわかります。
まだ3巡目なのですが、既に二人がを切っています。


それが何か関係があるのか?と言いますと、序盤にを切っている人は、を持っていない可能性が高いのです。
その理由は単純です。
序盤は孤立牌を切り、くっついている部分を残すのが基本です。
つまり、序盤に切られた数牌は孤立していることがほとんどです。
以上のことから「を序盤に切っている人はを持っていない可能性が高い」
となります。
「二人がを持っていない可能性が高く、一人は持っているかわからない
「三人とも持っているかわからない

この二つを比べた時、どちらが山に残っている可能性が高いかは明白でしょう。
実際にこのは二人とも持っていなくて、を切っていない高宮選手だけが持っていました。
そして、このリーチがどうなったかと言いますと

 

 

ツモって裏も乗せ、トップの決定打となりました。
リーチ判断、待ち判断、全てにおいて見事な選択と言えるでしょう
皆さんも、総合的な判断をするよう心がけてください。
それでは、また!

渋川通信

麻雀最強戦が開幕しますね!Mリーグも面白いですが、こちらも非常に面白いので、お楽しみに!

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