熱論!Mリーグ【Thu】
鉄壁の近藤誠一をも打ち砕く
朝倉康心の「アサピンアイ」
パイレーツvs風林火山、
ボーダー攻防戦!
文・真中彰司【木曜担当ライター】2020年1月23日
2020年1月24日。各チーム残り28戦となったこの節。
1戦目
南家 朝倉康心(U-NEXTパイレーツ)
西家 近藤誠一(セガサミーフェニックス)
4チームとも、今年に入って好調な選手を先発に起用。
特に首位のフェニックスからは、抜群の安定感を誇る近藤誠一が出場。
17試合連続ラス無し
70局連続無放銃
放銃率5.3%
これだけの大記録を打ち立て、なおも更新し続ける守護神が今日も征く。
風林火山にとってはパイレーツを叩く絶好のチャンス。
パイレーツは6位以上を確保するため、どうしても風林火山より上に行きたい。
ボーダー攻防戦も見所となった。
東1局
真っ先にイーシャンテンに辿り着いたのは親の瀬戸熊。
を切るのが一番広いが、ここはを選択。
678のタンピン三色だけでなく、を引いての一盃口まで狙った。
瀬戸熊の独走かと思われたが、一番にテンパイしたのは亜樹。
カンという愚形。シーズン序盤の亜樹ならを切っていたかもしれない。
しかし、もう11巡目と、巡目も深い。
さらに風林火山は現在7位で、どうしてもパイレーツより上の着順が欲しい場面。
思い切ってリーチをかけた。
これに追いついたのが、放銃率5%の男・近藤。
ドラと赤で打点は十分。待ちのノベタンで追いかけリーチを放った。
そしてついに瀬戸熊も参戦!待ちで3軒目のリーチとなった。
Mリーガーの中でも、特にリーチ成功率の高い3人のぶつかり合い。
1人残された朝倉は、受けに回らざるを得ない。
近藤の一発目は瀬戸熊にも亜樹にも無筋、かつドラの。
一見すると平静に見えるが、ロンと言われてもおかしくない牌だった。
内心は心臓バクバクなのではないか?
そして、朝倉の鳴きによってが1枚流れる。
これで近藤のアガリ目は薄くなったか?
「そんなものは関係ない」とばかりに、ラス牌のをツモ!
放銃率5%の男にリードされたら、点棒を討ち取るのは容易ではない。
もはや近藤を止めることは不可能なのか…
トップ目の近藤の親番では、亜樹が待ちでリーチ。