「俺の表情を見てくれ」ABEMAS・白鳥翔が見せたキレッキレの押し引き 【Mリーグ2021観戦記11/23】担当記者:ZERO

「俺の表情を見てくれ」

ABEMAS・白鳥翔が見せた

キレッキレの押し引き

文・ZERO【火曜担当ライター】2021年11月23日

レギュラーシーズンも早いもので、この夜で30試合… つまり1/3を消化することになる。

そんな本日のカードは

1・2・4・5位の上位チームが揃った。

とはいえ4位ABEMASと5位ドリブンズは依然としてマイナス圏であり、予断を許さない状況である。なるべく早い段階でセーフティリードを得ないと、カットライン争いに巻き込まれてしまう。

というわけで本日はこの2チーム(ABEMAS・ドリブンズ)をメインに見ていこう。

ドリブンズ・園田の後悔

試合終了後の裏インタビューで、園田は開口一番

「配牌が良かったのにとらえ切れなかった…」

と語った。

まずは東1局のこの場面。

日吉に

「園田がロケットスタートを決めるか?!」

と言わしめた配牌がこちら。

園田はここから【6マン】を切った。

【赤5マン】を使い切るためのごく自然な選択に見える。

そしてテンパイしたのは7巡目。

残ったカン【2ピン】待ちは2枚切れてしまい微妙。

園田は【1ピン】を切ってテンパイを外した。

そして、ここからテンパイし返すことはなかった。

もしあの時【6マン】を残せていれば、マンズは【5マン】【6マン】【6マン】【7マン】という強い形になっており

この【7マン】【5マン】というツモで満貫から裏ドラ次第でハネマン、倍満のツモアガリもあったかもしれない。

園田「赤・赤だから、【6マン】を残してドラの【北】を切ってよかった」

と振り返る。

さらに園田の苦悩は続く。

東2局2本場。

ドラの【5マン】の暗刻で持った園田は【中】をポンして、ここから【8マン】を切った。

現状ターツが足りていないが【4ソウ】【5ピン】のどっちかにはくっつくだろうから、最低限の守備力(【白】)を確保しておこうとの判断だ。

そんな園田の判断をあざ笑うかのように…

連続で【6マン】【7マン】とツモってきてしまう。

下家の瑠美のリーチに対し、回っていったが…

残した【5ピン】で放銃。

しかもリーチ裏裏の5200は後からチクリと痛い。

きっと瑠美はさそり座の女だ。(天秤座だった)

苦悩はまだまだ続く…。

親番となる東4局も、配牌は良かった。

園田はここから【6ソウ】を切った。

またしても浮き牌選択の場面だが、ドラの【5マン】イーペーコーなどの打点の種を残した選択である。

しかし一番手広い【5ピン】を切る手もある。

【6ソウ】を切ると【6ソウ】周りのほとんどがロスになってしまうが、【5ピン】を切ったピンズ周りはキャッチできる。

さらに6巡目。

園田はここから【3ソウ】を切った。

【2ピン】【西】が待ちとしては強いので、この形で勝負と決め、安全度の高い【9ピン】を持つ構えだ。

しかし、運命はとことん園田をあざ笑っていく。

すぐに【4ソウ】をツモってきた上に、【西】がパンパンと2枚連続で打たれてしまったのだ!

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