鉄壁の近藤誠一をも打ち砕く朝倉康心の「アサピンアイ」 パイレーツvs風林火山、ボーダー攻防戦!【熱論!Mリーグ】担当記者:真中彰司

しかし、瀬戸熊に追いかけリーチを喰らい…

ドラので8000点の放銃。

瀬戸熊が2着に浮上し、近藤の連勝を止めるべく親番を迎える。

南1局

親の瀬戸熊にドラ3のチャンス手が入る。

ホンイツ七対子まで伸ばせば倍満だ。

ここは切り。さすがMリーグ随一の打点力を誇る雷電だ。

しかし、が出れば話は別。

ポンして切り。跳満のイーシャンテンに取った。

 

このポンが場を大きく揺るがした。

あの副露率11%の瀬戸熊が、を1鳴き。そしての両面ターツ落とし。

間違いなく満貫以上の手は入っている。

他家にとっては異常事態だ。

 

朝倉も近藤も、ピンズを止めて受けに回る。

瀬戸熊のホンイツの脅威で凍りついた卓上。

その中で1人、テンパイが入ったのは亜樹だった。

は超危険牌。鳴かれる可能性が非常に高い。

しかも瀬戸熊なら、ポンテンでロンされる可能性もある。

が切れない理由はいくらでもある。それでも…

「私が勝たなきゃ!」

黙っていてはファイナル進出への道はこじ開けられない。

亜樹は震える手で、を横に曲げた。

次の巡目にもを持ってきて、戦々恐々と河にピンズが並んだ。

近藤もを河に合わせる。

鉄壁の近藤の打牌に「ロン」という声がかけられる。

瀬戸熊はまだテンパイしていないはず…

ということは、声の主はただ1人。

そう、朝倉だ。回りに回って単騎でテンパイを入れていたのだ。

連続無放銃記録は74局で途切れてしまった。

直前の朝倉の手牌がこちら。

ほぼ通りそうなを切って、現物の単騎。

これでは鉄壁の守備を誇る近藤も避けようがなかった。

南2局

近藤の牙城に風穴を開けた朝倉の「アサピンアイ」が、この局も冴えわたる。

上の手牌、ダイレクトにドラのの受け入れを残したくなるが…

親リーチが打てれば十分。打点は萬子の一盃口で補える。

ソーズの場況が良くないと判断し、と払っていった。

を引き入れ、打点もそこそこの親リーチ。

今日勝てばチームでも個人でもポイントプラス圏。

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