【西原理恵子 & 山崎一夫】トイツを維持しながらメンツ手も追う!

4トイツを維持しながら
メンツ手も追う

「すみません、点差確認はどうやったらできるんですか?」

だいぶ前ですが、フリーデビューのお客さんに聞かれました。

「えーと…」

全自動配牌卓アルティマを導入して1年後くらいでしたが、私は即答できませんでした。
古い卓の時から、点差確認ボタンを使う習慣が無くて暗算だけでやっていたからです。

大昔の点棒申告無しの東風戦をやってた時の名残りと、雀荘経営者独特の、ワキどうしの点差の把握の習慣もあります。

「あるものは使え」

が基本なので、点差ボタンはもちろん使うべきですが、今の卓はワキどうしの点差ボタンが無いので、そのための暗算の訓練にはなります。

ワキの仕掛けが何点差をまくろうとしているのかが、重要な局面は多いですからね。

私は暗算は苦手です、特に点差のような引き算には弱いんですが、ゲームの進行速度にはなんとか間に合うくらいです。
以前、オンライン麻雀をやっていた時に痛感したんですが、リアルよりもゲーム進行が速いので、暗算の苦労と失敗がありました。

私は点差表示の無い、課金無しで打っていたので、逆転できるアガりを見送ったりとか。
情報格差は勝負を有利にする基本のなので、ワキどうしの点差が楽に把握できれば、戦略ミスは減ると思います。

暗算はオプションですが、基本的に重要なのは、リーチまでの牌効率です。
リャンメンだらけなら問題ないんですが、カンチャンやトイツが多いと難しくなります。

その代表例が「4トイツ・1メンツ半」です。

専門用語ではありませんが、よく出現するので意識しましょう。
つい手が止まる時にこのパターンが多いです。

チートイツに2シャンテン無し」

と私は言ってますが、メンツ手との分岐点になる2シャンテンです。

チートイツは1シャンテン下がり」

メンツ手との相対速度の事です。

同じリャンシャンテンならメンツ手が早いんですが、「4トイツ・1メンツ半・愚形」からのメンツ手って、テンパイしても魅力が無い。

なので速度の遅いチートイツも視野に入れます。

「捨て牌2段目までに、2ハンの2メンリーチを目指せ」

これができれば理想ですが、相手の攻撃を受ける前に簡単な降りの基準を持っておくのも便利です。

「2段目・ゼロメンツ・3トイツ」

勝負手でも勝負時でも無いので、ダラダラと地雷原を前進してはいけません。

 

メンゼンは2トイツ残し
鳴きは3トイツで

ギャンブルライターとして、フリー雀荘経営者としての私の戦術は、S字型の学習曲線の急勾配の部分に位置する人たちをイメージしています。

ちょっと頑張れば、グッと成績が上がるみなさんです。

「自分は点5のフリーでゲーム代負けしない」

という学習曲線が右上部で水平に近づいている上級者には物足りないでしょう。

「麻雀は10回打ってワントップ分浮けば上等」

というゲームだと雀荘経営者の私は思っています。
10回分のゲーム代が、ワントップより多くても勝っている人は、すばらしい実力者です。

私の店にもそういうお客さんがいますが、その人の思考回路は私には分かりません。
最速のリーチを打つためには、

「3トイツはカンチャンに劣る」「2トイツ残し安全牌無し」で前進し、棒テン即リーです。

レートやウマのバランス、ご祝儀の大小にもよると思いますが、だいたいこれでOKです。
例外は「1300の愚形リーチ」くらい。

「自分はまだ学習曲線の下のほう」という謙虚な方は、この例外も無しでいいです。
トップ目からの無用なリーチで転落もしてください。

失敗の学習量を意図的に増やして、危険ゾーンとのボーダーラインを直観的に身に付けましょう。

フリー雀荘では、先行リーチ最優先ですが、「2段目・ゼロメンツ・3トイツ」
が序盤で予想できる時は、ファン牌のイチ鳴きで、相手のチャンスをツブします。

ファン牌が無ければ重ねる努力。

私の経験では(少ないデータともいう)、28の浮き牌よりも生牌のファン牌が役立つと思ってます。
2がリャンメンになる牌は3の4枚だけ。

首尾よく引ければ8枚受けです。

ファン牌が重なるのは3枚ですが、重ねればポンの4倍速で8枚相当。
しかも1ハン付いたし。

ファン牌が1枚切れたら合わせ打ちして、28を温存。

1枚切れは残り2枚ですが、運良く重なってもポンできるのは1枚4倍速でもメンゼンペンチャン相当。
どれも重ならなければ、序盤でも降りを意識しましょう。

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