西原理恵子 & 山崎一夫 いよいよ麻雀最強戦ファイナルだ!

いよいよ麻雀最強戦
ファイナルだ!

今年も麻雀界最大のイベントの、最強位決定戦の出場者が決まりました。

読者予選突破者やプロのタイトルホルダーや各業界の強者が、厳しい予選を経ての出場なので、素晴らしい戦いに期待しましょう。
古い話ですが、私の最強戦での失敗談と成功談を紹介させて貰います。

まずは失敗から。

私は予選で親の国士無双をアガって、ダントツで決勝戦に臨みました。
その時の決勝戦は、得点持ち上がり方式だったので、かなり有利です。

「今年は親方で決まりだな、おめでとう」

「ラスさえ無きゃ楽勝。賞金でバーッと飲もう」

安藤満プロや伊藤優孝が、フライング気味に祝福してくれます。

そこで慎重な発言をしたのが、第一期最強位の、片山まさゆきさんです。

「うーん、山崎さんはバット大振りだからなあ」

当時、私たちは仕事でいっしょに麻雀を打つ機会が多かったので、私の性格と打ちスジを見抜いての発言です。

 

得点持ち上がりの条件戦なので、私以外の人が優勝するのには、私をラスにして、自分がトップでなくてはなりません。
それを見事にやってのけたのが、永世最高位の飯田正人プロです。

私は予選同様フリー雀荘スタイルの打ち方そのままで、決勝戦にも望みました。

一方飯田さんは、フリーの打ち方はもちろん、リーグ戦や、短期の麻雀大会やタイトル戦の打ち方など、すべてを習得している大ベテランです。

見事に私から大物手を直撃しトップラス条件を満たして、最強位に就いたのでした。
私の失敗談と先に書きましたが、実際には、飯田プロの総合力の勝利だったと思います。

成功談と言うほどでもないんですが、その後の最強戦著名人大会の決勝戦の時は、先の失敗をやや反省。
運よくトップ目に立ったら、ひたすら慎重に打って優勝しました。

麻雀の内容はあまりパッとしなかったと思うんですが。
反省の成果が出た点は嬉しかったです。

 

最強位までの道のりは
並たいていではない。

先日、最高位戦日本プロ麻雀協会の最高位決定戦が行われ、再び最高位に返り咲いた村上淳プロの戦いぶりを、観戦しました。
神楽坂の雀荘バカンスのバブリックビューイングでの観戦です。

村上プロは、雀荘たぬの創業時の学生アルバイトとして入店し、後に第11期最強位となる長村大さんといっしょでした。

当時は村上淳さんのほうが、麻雀のキャリアも長くて、腕のほうも少し上に見えました。
二人とも大の麻雀好きで、やがて最高位戦のプロテストを受けて、難なく合格しました。

「親方、私は麻雀プロとして生きていきたいんですが、何かアドバイスをください」

村上淳さんの決意は固いようでした。

「詳しいこことは分からないけど、20代で2つくらいタイトルが欲しいよね。自分の本場所の最高位とその他のタイトル」

ところが、実際にこれを先にやり遂げたのは、最強位などのタイトルを獲得した長村大プロのほうでした。

「長村君が羨ましいですよ。デジタルの申し子なんて、私も言われたいです」

村上プロは最高位戦のリーグこそ順調に上がっていったものの、20代では大きなタイトルと取る事ができませんでした。

しかし日ごろの勉強会や牌譜検証などの努力が、30代になって実り、最高位や最高位戦Classic などのタイトルを総なめにしたんです。

その後いったん最高位は失ったものの、モンド杯などのテレビ対局でも大活躍し、今年再び最高位のチャンスが巡って来たんです。

「親方、絶対に最高位になって、最強戦にも出ます!」

そう意気込んでいたかと思えば、

「なんか色いろあってダメなんですよね」

と弱気になったりとか。
本人はデジタル麻雀を標榜していますが、周りからは「けっこうアナログ」と評されているようです。

私たちが観戦している時にも、胸元に入れたお守りをギュッ握る姿が放映され、

「PL学園かよ」

とツッコミが入ってました。

画面に流れる視聴者のコメントも、村上プロの挙動や一打一打を盛り上げます。

「リーチ行け!」
「行ったあー」
「一発ツモー!!」

多くの人たちに感情移入してもらえる麻雀は素晴らしいです。
村上プロは最高位を獲得して、最強戦に出場ですが、他の出場者のみささんも厳しい戦いを勝ち抜いての勝負です。

 

今年の最強戦も楽しみです。

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