【雀士名鑑】安藤満(あんどうみつる)、旋風巻き起こした「亜空間殺法」

安藤満

安藤満安藤満(あんどうみつる)は日本プロ麻雀連盟に所属したプロ雀士である。

1981年、日本プロ麻雀連盟設立と同時に入会、一期生となる。
1985年、第2期麻雀日本プロリーグ(現在の鳳凰位)優勝。

1989年にがんと診断されるも、その後は病と闘いながらプロ生活を続ける。
同年に鳳凰位を連覇すると、第6期十段井・第16期王位と立て続けにタイトルを獲得。最強戦では決勝戦で敗れたものの、トッププロとしての地位を確固たるものとする。

自身のキャッチコピーでもある戦法「亜空間殺法」は、仕掛け(ポン・チー・カン)を通じてツモ順を変え流れを操るというもの。通常時から積極的に鳴くのではなく、手牌や展開が悪い時に積極的に行う戦法のひとつであり、普段はメンゼン主体の麻雀だったという。

最新戦術の研究や後進の指導にも力を入れていた。勉強会研究会の開催にも非常に熱心で、現在活躍する多井隆晴、阿部孝則や二階堂亜樹等も参加していたという。

2004年食道がんで逝去。享年55歳の若すぎる死であった。

プレイヤーとしての活躍だけではなく、戦術本の執筆や、人気漫画「むこうぶち」の
協力や原案(12巻まで)などでも知られた。
2021年9月ふたたび近代麻雀で安藤をモデルにした漫画「安藤満物語」(原作荒正義・作画瀬畑純)がスタートするなど、今でも人々の心に残り続ける雀士である。

安藤満のタイトル歴

第2・5・6・10期 鳳凰位
第6期 十段位
第16期 王位
第19・28期 名人位
第2期 天王位

安藤満 プロフィール

生年 1949年3月10日生まれ
没年 2004年3月27日逝去
出身地 千葉県
所属プロ団体 日本プロ麻雀連盟
SNS なし

写真提供:月刊麻雀界

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