【 #神域リーグ2024 第18試合観戦記】「たかちゃ…いえ、多井隆晴プロ。あなたの初トップ⸺いただきます!」【文 ゆうせー 】

松本とボコボコに殴りあった末、2着となった渋川。

そして、2試合目、

「くそぉ〜倒せずか…」

と、かつての監督、松本を捕まえ切れずに2着で終わり、声を漏らしたはねる。

みな、2着で繋ぎ、

グラディウスはここに来て、反撃のムードを高めていた。

3試合目に登場したのは、ルイス・キャミー。

ドラの【5ピン】の周りに寄せきったタンヤオ赤ドラドラと、

ストレートなリーチによる親の満貫を決めて、順調に加点し、

オーラスには、微差の2着につけていた。

「神域リーグ個人初トップ」と「今シーズンチーム初トップ」。

多井隆晴とルイス・キャミー。

どちらが「初トップ」を持って帰るのかが、オーラス最大の焦点となった。

多井の手は、

悪い。

3、4着目も含めて、全員がアガリにきていることを河から読み取った多井は、

対面ルイスの現物である【1ソウ】を残しつつ、真ん中の牌を連打。

手牌全体の守備力を高めるとともに、下家の渋ハルに「鳴いてくれないか」とお伺いを立てた。

ルイスとの差は4500点。

この局さえ守り切れば、流局してノーテンでも、多井はトップ逃げ切りだ。

かたや、ルイスの手は、

形は良い。イーシャンテンだ。

しかし、打点が足りない。

4500点差なのに、現状はリーチのみ。

だからルイスは、

【4ピン】を打って、ドラ表示牌の【6マン】を残した。

ドラの【7マン】を持ってくれば、リーチドラ以上は確定するので、ツモか直撃で逆転となる。

ギリギリまで打点を見たルイスの元に、

【5マン】がやってきた!

ルイスは、

そのままリーチへいった!

ツモか直撃なら、一発か裏ドラを上乗せすれば逆転出来る。

こうなると、

多井は徹底ガード。

狙うは流局。もしくは、4着目のろたんや3着目の渋ハルと、ルイスがやり合ってくれて多井が逃げ切れるパターンもある。

そんな折に、

「要らないんだもん…」

ろたんから【9ソウ】が飛び出した!

ルイスは、「ロン」のボタンを、

押さない⸺!

トップを狙っての見逃しだ!

実は、この【9ソウ】が出る前から、

「渋ハル、ろたんからは見逃してもいい!」

と、ルイスは気持ちを固めていた。

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