【 #神域リーグ2024 第18試合観戦記】「たかちゃ…いえ、多井隆晴プロ。あなたの初トップ⸺いただきます!」【文 ゆうせー 】

実際、出アガリでの条件クリアは、【1ピン】がもう全て見えてしまっているので、裏ドラ表示牌に【7マン】がいる場合だけと極めて厳しい。

そして、3着落ちの危険がほぼない点差なので、「ツモ+裏1」のトップ狙いで見逃す作戦は有効だ。

狙った獲物は逃さない。

怪盗ルイスは、桃色のトップを、

狙い撃ち!

なんと、ド終盤に【6ソウ】をツモった!!!!

「マジかよ…!」

顔をしかめる多井。

裏ドラが乗れば、ルイスのトップ。

乗らなければ、多井のトップ。

裏ドラは、

ない!!

多井の逃げ切りだ!!!

実に、実に劇的なオーラスであった。

ルイスはインタビューで、

「トップがとれるかもしれない最後の見逃しとかって、チームの士気が上がるんですよ!」

と答えていた。まさにその通りだろう。

全選手リレーによる4連続連対。

グラディウスの追撃態勢は、完全に整った感がある。

そして、3年越しの初トップを決めた多井は、

この弾ける笑顔を見せていた。

自チャンネルでこの半荘の牌譜検証をしてくれていたのも嬉しい。思考を本当にたくさん語ってくれているので、麻雀に関する引き出しを増やしたい方は見るのをオススメする。

それにしても、

こんなに嬉しそうにはしゃぐ多井を、私は見たことがない。神域リーグ初トップの味は格別だったのだろう。

2024年7月16日。

神域リーグでの「選手」多井隆晴としての歯車が、この日ようやく回り出した。

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \近代麻雀 新刊情報/