実際、出アガリでの条件クリアは、がもう全て見えてしまっているので、裏ドラ表示牌にがいる場合だけと極めて厳しい。
そして、3着落ちの危険がほぼない点差なので、「ツモ+裏1」のトップ狙いで見逃す作戦は有効だ。
狙った獲物は逃さない。
怪盗ルイスは、桃色のトップを、
狙い撃ち!
なんと、ド終盤にをツモった!!!!
「マジかよ…!」
顔をしかめる多井。
裏ドラが乗れば、ルイスのトップ。
乗らなければ、多井のトップ。
裏ドラは、
ない!!
多井の逃げ切りだ!!!
実に、実に劇的なオーラスであった。
ルイスはインタビューで、
「トップがとれるかもしれない最後の見逃しとかって、チームの士気が上がるんですよ!」
と答えていた。まさにその通りだろう。
全選手リレーによる4連続連対。
グラディウスの追撃態勢は、完全に整った感がある。
そして、3年越しの初トップを決めた多井は、
この弾ける笑顔を見せていた。
自チャンネルでこの半荘の牌譜検証をしてくれていたのも嬉しい。思考を本当にたくさん語ってくれているので、麻雀に関する引き出しを増やしたい方は見るのをオススメする。
それにしても、
こんなに嬉しそうにはしゃぐ多井を、私は見たことがない。神域リーグ初トップの味は格別だったのだろう。
2024年7月16日。
神域リーグでの「選手」多井隆晴としての歯車が、この日ようやく回り出した。
京大法学部卒の元塾講師。オンライン麻雀「天鳳」では全国ランキング1位。「雀魂」では4人打ち最高位の魂天に到達。最近は、YouTubeでの麻雀講義や実況プレイ、戦術note執筆、そして牌譜添削指導に力を入れている、麻雀界では知る人ぞ知る異才。「実戦でよく出る!読むだけで勝てる麻雀講義」の著者であり、元Mリーガー朝倉康心プロの実兄。x:@getawonarashite